今日は曇り空で午後には雨が降り出すというあいにくの天気になった。

 合唱団の令和元年最後の練習日でもある。開会にあたり、去る10月31日に焼失した沖縄の首里城を惜しんで、私が沖縄へ行っていたとき写した写真、絵葉書、地図、観光案内などを陳列して沖縄の雰囲気を醸し出し、リクエストの時間に備えた。

 練習は、いつものとおり起立して首の運動から始める。次は着席して指の運動。今日は手のグーの状態から両手の指を1本ずつ出すだけでなく、2本出す運動も行う。指が1本でも2本でも薬指が思うように立てられないことに変わりはない。次は早口ことば。「・・・かえるピョコピョコ三(み)ピョコピョコ 合わせてピョコピョコ六(む)ピョコピョコ」。それから歌の練習本番。

 最初は「おおシャンゼリゼ」。二声に分れるところで、低音部の音が出ていないというので、何回もやり直す。

 次は、「フニクリ フニクラ」。これも二声になるところを繰り返し練習する。

 三番目は、全員で「旅愁」を斉唱したあと、低音部と高音部の二部に分かれて、それぞれのパートを歌う。

 4番目は、初めて取り組む、アイルランド民謡で堀内敬三訳詞、源田俊一郎編曲の「春の日の花と輝く」。歌詞には古めかしいことばもあるが、メロディーは柔らかだ。2番まで全部歌う。ここまでに11時を過ぎ、忘年会ならぬ忘年休憩の時間となり、コーヒー、紅茶を取り寄せて、誰かが差入をしてくれたお菓子を食べながら各自の1年を振り返る。私は11月に東京へ行ったときの経験などを話す。その中で、JR御茶の水駅の近くにあるニコライ堂(ロシア正教の聡本山)との関係で、地元にあるハリストス教会に触れたが、この教会のことを知っている人はあまりいなかった。飲食が終わったところでリクエストの時間になる。首里城=沖縄を忍んで沖縄に関係のある歌を続けて歌う。

 1番目は、喜納昌吉作詞・作曲の「花(すべての人の心に花を)」。あまり知られてないのではと思ったが、私が合唱団に入る前に歌ったことがあるそうで、全員が歌っているようだった。「泣きなさい 笑いなさい」という独特の節まわしがこの歌の特徴だ。

 次は、皆さんご存じの森山良子作詞、BEGIN作曲の「涙(なだ)そうそう」。2番の縦書きの歌詞が前ページにあることを知らないで、1番の歌詞で歌っている人が多かった。

 3番目は、古謝美佐子作詞、佐原一哉作曲の「童(わらべ)神(がみ)<天の子守唄>」。この曲は初めての人が多く、1番しか歌わなかった。平成14年の歌だ。

 4番目は、犬童球渓作詞、ヘイス作曲の「故郷の廃家」。明治40年の歌で、皆、学校で習ったようだ。内容が寂しいと思われたのか、閉めの曲が求められた。

 そこで出てきたのが、オーソドックスな(5番目)スコットランド民謡(作詞者不詳)の「蛍の光」。歌詞は4番まであるものの、2番まで歌って終りになる。