実は、乳がん、大腸がん以外に、パニック障害とも共存している私。

 

今では抗不安薬のソラナックスもほとんど飲むことなく、通常の生活を取り戻しております。

(皮肉にもがん治療により、パニックは治まった気がします。心臓がどきどきしはじめても、「いやいや、これより恐ろしい目に何度も遭ったけど死ななかったじゃない」という妙な自信が芽生えてきて、落ち着けるようになりました)

 

その前は辛いパニック障害を繰り返していました。それでも、SSRIの処方を拒否し続け、ソラナックスの頓服で治療し、何とか今は薬なしで過ごせています。

 

SSRIは抗がん剤より恐ろしい薬だった。手の震え、鬱々、血が逆流する感じ(??)、頭痛と吐き気、何かを殴りたくなる気分。大げさでなく本当です。

もちろん、私の場合は、そうだった、ということです。

現在、服用して症状が落ち着いている皆さんは不安にならないでくださいね、これが標準治療なのだし、これが効くのならそれに勝ることはないのですから。ただ、精神的な疾患に対し、精神的に追い詰められるような薬と治療は受けたくない、というのが私の出した結論です。

 

さて、自力で何とかしたいときの呪文ともいえる、自分を落ち着かせる言葉・・・

「ソラナックスを飲めばで何とかなる。それでもだめなら、救急車さえ呼べば、きっと私は助かる!

 

そう思えるから、救急車を呼ばずに済んでいたのです。

パニック障害に悩む方々で、同じような経験をしている人もいるのではないでしょうか。この呪文は、場合によっては薬よりも強い効果があるのです。その呪文が今、通用しなくなっている。

 

先日コロナに罹患し、少なくともオミクロン株に関しては、それほど強い症状はないことが分かったが、それでも、何かあった時に救急車は来てくれない、という不安が常にのしかかっている、これは相当の精神的負担です。


私は、精神科に限って言うと、本当にご縁がなくて、ろくでもない医者、ろくでもないカウンセラーにしか遭遇できませんでした。尤も、ろくでもないかどうかは、私が判断することではないかもしれません。でも、他の診療科ならいざ知らず、精神科の性質上、会って話した結果、不安とストレスが増強するだけ、というのは、ろくでもない、と判断せざるを得ないと思うのです。

どうか、パニック障害の患者さんたち、いい精神科医に出会えますように。

パニック障害などの精神科系の疾患の場合、いい医師に出会えるかどうかは、ある意味、癌よりも大きく左右されるかもしれませんね。

 

そうはいえ、相性というものもあるし…私のようなわがまま患者を診た挙句にこんな風に書かれてしまうのでは、精神科の先生も大変だろうな、とも思ったりします。


さて、救急車を心のよりどころにできないとなると(というか、そもそも、この病でよりどころにしてはいけないのですが)、何かあった時に、医師とすぐにつながりたい…

そこで、「Fast Doctor」というアプリを入れてみました。発熱外来がパンクする医療ひっ迫状態の中で、苦しむコロナ患者を訪問診療で救ってきたFast Doctor。コロナ患者にとっては頼みの綱だったでしょうが、病気はコロナだけではない。身体の不調を持つすべての人の強い味方になってくれることを願います。そのほか、オンライン診療メインのアプリもありますね。実際にどのくらい頼りになるのか、試したことはないのですが、パニック障害のある方には、ぜひ何らかの形ですぐに医師と連絡が取れる状況を作っておくことをお勧めします。

 

パニック障害は、経験者ならわかってもらえるだろうか、病院に運び込まれたとたん、治ってしまったりするものです。患者としては十分苦いのですが、やはり、パニック障害で救急車を呼ぶのは迷惑…オンライン診療を申し込み、話している間に気持ちが楽になるとか、自宅に来てもらって脈と血圧を診てもらうだけでも、救急車を呼ばずに済むのではないでしょうか。ま、お金はかかってしまいますけどね…普通の人にはわかってもらいづらいパニック障害という病気ゆえの辛さ。背に腹は変えられませんね。