大学病院の待ち時間は半端ではない。

予約時間に意味などないし、先生の緊急オペ対応などで、予約を変更させられた時もあった。2時間待った後なのに。

 

そんなこんなで、病院の待ち時間に発狂したくなる人も多いでしょう!

 

私にとって待ち時間がきつかったのは、消化器外科の方でした。

乳腺外科は、診察に時間がかかり、消化器外科は検査に時間がかかる。ただ、消化器の検査は食事を抜き、あるいは下剤を飲んで待たされることが多く、空腹もあり、本当にイライラが募ってしまうのである。

 

しかし、イライラできるのも、元気になった証拠・・・と考えられないだろうか。

 

乳腺外科では、抗がん剤治療中の患者が、朝一で血液検査をし、約1時間で結果が出て、その結果を待って、診察を受け、そこから抗がん剤投与が開始される。抗がん剤治療中に、朝一番に病院に行くのは、体力的に相当きつい。特に治療も後半になってくると「頼むから体を横にさせてくれ」というくらいに、診察を待つ時間も辛い。

 

そのため、診察は、抗がん剤治療患者を最優先、その次に手術直前直後の患者、さらに告知が必要な患者や告知を受けて他院から紹介状を持ってきた患者が続き、最後に、様子見の人々・・・という順番で呼ばれるのである(※私が通っている病院の場合&主治医が癌専門医の場合)。

 

私自身が「優先されて呼ばれた時期」を思い出す。心身共に辛い時期を、この狭い待合室で待たされていたことを思い出すと、自然に「お先にどうぞ・・・」という気持ちになり、少しイライラが和らぐ。

 

このブログを読んでくださる方の中に、癌の治療中、あるいは癌治療後の様子見、という人が多いと思うのだが、様子見の方はぜひとも自分が治療中だったこと、癌かも?という不安を抱えて待ったことを思い出していただきたい。今、同じ気持ちの方が隣に座っているかもしれない。きれいごとではなく自然に「先に呼んであげてください」という気持ちになる。癌の治療を受けた者にしか分からないさまざまな思いを、同じ病院で待つ知らぬ人にも重ねられるのではないでしょうか。

 

それでもイライラしたら、散歩に出ちゃえ!

やはり、イライラはおさまったとしても、暇であることに変わりはないんですよね。

1~2時間うろうろしていたら、呼ばれてるかもしれないが(私は常習犯である)、主治医が患者をほったらかして帰ることはないので、それもあり、とのんびり構えて割り切ろう。少なくとも、自分より後に来た人が先に呼ばれたからと言って怒るのは筋違いである。

(本当に受付が順番を間違えている時もあるので、確認した方がいい時もありますが)