クリムゾン・タイド | T-MOTOの日曜映画

T-MOTOの日曜映画

日曜日のショートムービー製作

監督 トニー・スコット
出演 デンゼル・ワシントン ジーン・ハックマン
1995年制作

冷戦終結後の混乱したロシアが原因で核戦争の一触即発の状況の中、主人公(デンゼル・ワシントン)が副官に任命されて核ミサイル搭載の潜水艦の任務に就くという話。

核ミサイル発射をめぐるデンゼル・ワシントンとジーン・ハックマンの対立の物語です。

一度目の核ミサイル発射命令に続く、二度目の通信がアクシデントと通信機の故障により読み取れなかったことが、二人の対立、そのまま予定通り発射するか、中止命令の可能性があるから中止するかの対立、の原因です。

二人の人間のタイプは大きく異なるのですが、ここでの対立は基本的価値観というよりは、起こり得る事態に対しての確率計算の違いですね。どちらが正しくてどちらが間違っているというものではありません。アメリカ海軍の規則にあれば簡単な話なのですが。規則の外のグレーゾーンです。

ジーン・ハックマンの役(実は意外といい奴)とか、「マーシャル・ロー」のブルース・ウィリスとか、主人公と対立するこの手のキャラクターがリアルなのがハリウッド映画の良さです。
(日本映画だと、単純でバカなキャラか、怪演に走るキワモノキャラになりがちなんですが)

お薦めの作品です。