放送の私物化の意欲満々 | T-MOTOの日曜映画

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日曜日のショートムービー製作

このところの、放送の私物化の野心を隠そうともしない人たちの言動は、目に余るものがあります。

そもそもの発端は、ニュース番組での、「景気回復の実感が感じられない」というアベノミクスに対して厳しい街頭インタビューのVTRなんですけど、

先にフェアなデータで公正な報道であったことを証明しておくと、

自民党支持の産経新聞とFNNの合同世論調査 2015年1月24、25両日実施

安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」による景気回復について

「実感していない」・・・78.2%
「実感している」・・・・16.3%

これが現実なんですから、街頭インタビューで「実感していない」人が多数なのは当然というものです。

賃金の上昇よりも物価の上昇が上回っていて実質賃金が低下し続けている状態なのに、これでどうして「景気回復が実感できる」のか、逆に番組にイチャモンをつけている安倍首相に質問してみたいくらいです。


安倍首相がTBSの「NEWS23」に出演して、「景気回復の実感がない」などの街頭インタビューに対して、「コメント選んで流してると思いますけどね!」と言いがかりをつけた二日後に自民党がテレビ局に送り付けた圧力文書全文を引用しておきます。

これって、多くの人の給料が上がってアベノミクスは大成功というような自民党が考える公正な報道をやらないと、テレビ局は偏向報道をやっているというキャンペーンをやって社会問題化しちゃうからね、という脅迫文書にしか見えませんけどね。

いくらまともな言葉でていねいな表現でも、脅迫部分があれば、ヤクザの「誠意を見せてください」と同じです。

下記の赤字が脅迫部分。

平成26年11月20日

在京テレビキー局各社
 編成局長 殿
 報道局長 殿

                      自由民主党
                      筆頭副幹事長 萩生田 光一
                      報 道 局 長  福 井 照


      選挙時期における報道の公平中立ならびに
     公正の確保についてのお願い


  日頃より大変おせ括になっております。

 さて、ご承知の通り、衆議院は明21日に解散され、総選挙が12月2日公示、14日投開票の予定で挙行される見通しとなゥております。

 つきましては、公平中立、公正を旨とする報道各社の皆様にこちらからあらためてお願い申し上げるのも不遜とは存じますが、これから選挙が行われるまでの期間こおきましては、さらに一層の公平中立、公正を旨とする報道姿勢にご留意いただきたくお願い申し上げます。
                                                        
 特に、衆議院選挙は短期間であり、報道の内容が選挙帰趨に大きく影響しかねないことは皆様もご理解いただけるところと存じます。また、過去においては、具体名は差し控えますが、あるテレビ局が政権交代実現を画策して偏向報道を行い,それを事実として認めて誇り、大きな社会問題となった事例も現実にあったところです。

 したがいまして、私どもとしては、

  ・出演者の発言回数及び時間等については公平を期していただきたいこと
  ・ゲスト出演者等の選定についても公平中立、公正を期していただきたい
   こと
  ・テーマについて特定の立場から特定出演者への意見の集中などがないよ
   う、公平中立、公正を期していただきたいこと
  ・街角インタビュー、資料映像等で一方的な意見に偏る、あるいは特定の
   政治的立場が強調されることのないよう、公平中立、公正を期していた
   だきたいこと

――等について特段のご配慮をいただきたく、お願い申しあげる次第です。
 以上、ご無礼の段、ご容赦賜り、何とぞよろしくお願い申し上げます。