ロミオ+ジュリエット | T-MOTOの日曜映画

T-MOTOの日曜映画

日曜日のショートムービー製作

監督 バズ・ラーマン
脚本 バズ・ラーマン クレイグ・ピアース
製作 バズ・ラーマン ガブリエラ・マルチネリ
出演者 レオナルド・ディカプリオ クレア・デーンズ

ロミオとジュリエットを現代劇にした「ウエストサイド物語」は良かったんですけどね。

セリフを原作に近づけている分、無理やり感がありありで、コミカルな人物の表情やカメラワークなど意図的な演出なんでしょうけど、まるっきりドタバタコメディです。

特にラスト。

ロミオが毒薬を飲むタイミングが、ジュリエットが目を覚ますのと同じになっているのには、コントみたいで笑ってしまいました。原作ではロミオはすでに死んでいるのに、この映画では、ロミオはまだ生きているので、目覚めたジュリエットと目が合ったりしています。

こういう改変をしたのにもかかわらず、セリフは原作のままなのでおかしなことになります。

ジュリエット「(ロミオに口付けをして) ああ、毒薬を私の分も残してくださらないなんて!」

いや、あんた、ロミオはまだ、生きているでしょうに。 
この段階でジュリエットの意識ではロミオの死は確定?

ジュリエット「(ロミオの唇に触れて) まだ、唇が温かい」

そりゃあ、ロミオはまだ、生きてますから。

ジュリエットの不自然極まりない一連のセリフの後、ロミオ、絶命。

めまいがしそうなくらい馬鹿馬鹿しい脚本でした。