日本初の国産ウィスキーを作る話なのですから、ウィスキーに対する情熱を描かないといけないはずなんですけどね。
「カーネーション」で例示すると、主人公が初めてミシンと遭遇するシーンなど。
それを最初の週くらいで描かないと、主人公の情熱がよくわからない作品になってしまいます。
マッサンの情熱が視聴者にわからないと、エリーの想いも観ている側に伝わらなくなります。
作品の核となる部分をそっちのけで、鬼姑とか嫌がらせ娘に重点が行ってしまうようじゃあ、脚本家の本気度を疑ってしまいますね。
と書いたところで、「マッサン」関係の記事を読んでみたら、NHKのコメントとして「飲酒を助長しないように配慮しています」というのがありました。
視聴者がドラマを観て酒が飲みたくなるようにはならないように描きつつ、ウイスキー作りの情熱を描くというのは・・・・・・無理でしょ。
私が脚本家なら、こんな制約を突きつけられたら、グレて酒浸りになりそうです。
NHKのドラマが飲酒の助長をしてもなんら問題ないと思うんですけどね。
悪いのは酒を飲むことではなく、飲みすぎることなんですから。
不可逆的に肺を汚すだけで害にしかならない煙草とは根本的に異なります。