この精神性は、美徳ではなく欠点 | T-MOTOの日曜映画

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日曜日のショートムービー製作

「月刊SPA!」の出版社が今度出す本の自社宣伝記事。

本のタイトルは、「テキサス親父の熱血講座 日本は世界一だ!宣言」

テキサス親父が独自の日本論を展開「日本がガラパゴスで何が悪い!」
 シー・シェパードや中韓の反日政策を舌峰鋭く批判するほか、大の親日家で知られる評論家のテキサス親..........≪続きを読む≫
アメリカだと「アメリカ人、世界一!」なんて本を出してもベストセラーにはなりませんが、日本だと「日本人、世界一!」でビジネスになってしまうんですよね。

マイケル・ムーア監督の「アホでマヌケなアメリカ白人」(原題は、Stupid White Men: And Other Sorry Excuses for the State of the Nation! )という本はベストセラーになりましたが、日本では、「アホでマヌケな日本人」というタイトルの本はあまり売れそうもありません。
ムーア監督自身がアメリカ白人なので人種差別意識など毛頭なく、批判も的確で、彼流のお笑いの味付けをした批判にすぎないわけですが、日本人監督が日本で同じような本を出したらキレてしまう心の余裕の無い人が多数なんじゃないでしょうか。

戦時中は、「日本、世界一!」病の人(世界最終決戦の石原莞爾など)がたくさんいましたが、外国人にちょっとおだてられると天にまで昇り、ちょっと批判されると感情的になって関係のない相手の国の昔の歴史まで持ち出してくる、という幼稚な精神性から、そろそろ脱却してほしいもんです。

日本人はちょっと批判されると全人格が否定されたかのごとく感情的になるので議論が苦手、と昔からよく言われていますが、日本人のこのような精神的な特性が、先の戦争の主原因ではないかと、本気で思っています。

満州事変以降の軍の暴走と戦争のエスカレートは、以前紹介したゴーストップ事件の拡大バージョンにしか見えません。