イノセント・ガーデン | T-MOTOの日曜映画

T-MOTOの日曜映画

日曜日のショートムービー製作

監督 パク・チャヌク  出演 ミア・ワシコウスカ ニコール・キッドマン マシュー・グッド   製作 トニー・スコット リドリー・スコット

映画館ではスリラーはあまり観ないのですが、友達に誘われて新宿シネマカリテのレイトショーに行ってきました。
予告編の印象で心理サスペンスかと思っていたら、意外と出血量の多いサイコスリラーでした。
ネタバレになるのであまり詳しくは書きませんが、サイコな叔父さんと主人公の女の子のこの関係というのは新しいのではないのでしょうか。

原題は「Stoker」で、主人公のファミリーの姓です。あのストーカーとは綴りが違う(Stalker)のですが、この奇妙な名前は悲惨な物語を暗示している感じがします。

ユアン・マクレガーの「ステイ」ほどではありませんが、奇妙な場面転換があります。
主人公の脚を這うクモの演技が秀逸です。動物タレントなら天才です。(たぶんCG)
メトロノームの音と主人公の奇妙な動作は、ラストあたりで意味がつながります。

主人公は鋭い感覚を持っているという設定なんですが、よく考えてみたら、鈍感な主人公だとスリラーは成り立たないんじゃないでしょうか。主人公と観客を雰囲気で怖がらせるには、映画のシーンの隅々まで神経が行き届いている状態でないといけません。

超鈍感な主人公のスリラー映画というのも、それはそれで面白いかもしれませんが。
常に、「志村っ!後ろっ!」状態。
ほとんど、コントですね。