千鳥ヶ淵戦没者墓苑 | T-MOTOの日曜映画

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このところ閣僚の靖国参拝で騒々しくなっていますが、この人たちって、どうして千鳥ヶ淵戦没者墓苑には冷淡なんでしょうね?
千鳥ヶ淵戦没者墓苑というのは身元不明の兵士の遺骨が埋葬されている国立墓地で、千鳥ヶ淵戦没者墓苑のパンフレットによると「軍人や軍属だけでなく、一般邦人をも含むすべての戦争犠牲者の象徴的な遺骨を奉安した国立の墓苑」というもの。

遺骨を埋葬している墓ではなく、厚生省の戦没者名簿をもとにして霊璽簿に記載するという形で、「名前のわかっている兵士」だけを本殿に合祀しているのが靖国神社なわけですが、死者に線引きをして、名前のわかっている兵士だけ祀るというのは、正しい態度なんでしょうかね?
(本殿以外ではあらゆる戦争犠牲者を祀っていますが、顕彰しているのは本殿に合祀した英霊のみで扱いに差をつけています)

首相や閣僚が慰霊に行くなら、すべての戦争犠牲者が対象の千鳥ヶ淵戦没者墓苑の方がふさわしいはずです。

やはり、うやむやで間接的な侵略否定のアピールをしたいという隠れた意図があるから靖国参拝にこだわるのでしょうか?

先の戦争について政府見解と正反対の主張をしている靖国神社のパンフレット
「近代国家成立のため、わが国の自存自衛のため、更に世界史的に視れば、皮膚の色とは関係のない自由で平等な世界を達成するため、避け得なかった多くの戦いがありました。それらの戦いに尊い命を捧げられたのが英霊であり、その英霊の武勲、御遺徳を顕彰し、英霊が歩まれた近代史の真実を明らかにするのが遊就館の使命であります。」

政府の公式見解とは正反対の政治宣伝が使命と言っている神社に首相や閣僚が参拝するのは、世界に嘘をついている印象を与えると思いますよ。