天安門事件 | 心理・医療・看護のTERADAカレッジ たけみん☆(別府武彦)

天安門事件

天安門事件26年 締め付け強化、薄れる関心

 天安門事件で殺害された当時の大学生たちの母親らで作る組織「天安門の母」は、毎年6月4日の事件の記念日に中国政府を批判する声明を出し、外国メディアの取材を積極的に受けるなど、一時は大きな影響力をもっていた。しかし、近年は関係者の高齢化と当局の監視、締め付けの強化に伴い、露出度が減った。

 ◆「無念を晴らす」

 大学生だった長男が軍に射殺された徐●さんは、がんを患っているため入退院を繰り返している。外国人記者やほかの事件関係者との接触を防ぐため、5月からは警察当局が用意したパトカーで通院せざるを得なくなり、買い物にも出かけられなくなった。徐さんは知人に対し、「事件が再評価され、息子の無念を晴らすことは私の人生の最後の悲願だが、生きているうちに実現できないかもしれない」と漏らしたという。

 「天安門の母」が2日に発表した今年の声明では、侵略戦争の「歴史の責任」を負うよう日本政府に求める中国指導部に対し、「同じ理屈で(事件の)責任を負うべきだ」と訴えた。中国外務省の華春瑩報道官は3日の定例記者会見で「おかしな理屈。北京で発生した政治風波(騒動)について中国政府はすでに結論を出している」と一蹴した。

 台湾や香港などで昨年、大学生らがデモや集会などを行ったのを受け、波及を警戒する習近平政権は北京市内の大学生に対する締め付けも強化した。

 北京の教育関係者によると、治安当局は北京大学、人民大学など主要大学の学生組織を通じ、5月中旬から6月中旬までの間、多くの学生が集まるような催しを禁じたうえ、6月4日前後に天安門広場などに行かないよう通知したという。

 しかし、事件以降の26年もの間、天安門事件はタブー視され続け、学校教育でもメディアでも全く触れられていないため、多くの学生は事件のことを知らない。先の関係者によれば「天安門広場でその日、何か催しでもあるのか」と尋ねる学生もいたという。若者の間で、事件は確実に風化しつつある。

 ある共産党関係者は、「習近平政権が推進する反腐敗キャンペーンは党内に多くの敵を作っている。経済、外交分野の政策も、今のところうまくいっていない。国民の不満が高まっている。天安門事件を記念する民間の活動が行われ、大きな政府批判の流れになることを恐れている」と指摘している。

 事件の見直しを求め続けた著名な人権派弁護士、浦志強氏は「民族の対立をあおった」容疑などで昨年逮捕され、起訴された。

 ◆風化を食い止め

 天安門事件に対する関心が薄れつつある中、風化を食い止めようとする動きは海外でも広がっている。亡命した元学生リーダーらは6月3日と4日に、ワシントンやロンドン、香港など世界各地で大規模な記念集会を行う予定だ。中国国内では、6月4日は昼からライトをつけて自動車を運転するようインターネットを通じて呼びかけている。「中国の未来を明るく照らす運動」と称するこの試みには、「共産党一党独裁の暗闇に屈しない」との意志が込められているという。また、この日は黒い服を着て外出するよう呼びかけている。摘発されにくい抗議活動により、犠牲者を追悼する狙いがある。(北京)

●=王へんに玉

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産経新聞

今日の産経新聞より引用しました。

あの惨い事件が26年前の今日、起こりました。

すでに26年、風化するのが怖いですね。

今の中国国家がかつて、惨い言論統制、民主化阻止のため大罪を起こした日となることを願っています。

私たち日本人は「正統なる民主主義国家」の国民として、誇りと世界の見本となるように頑張らなくてはなりませんね。

この事件はよその国の関係のないことではなく、しっかりと訴え続けましょうね。

たけみん☆(別府武彦)

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