最初に結論からお伝えしますと、私たちは今、「4000万円未満の建売住宅」の購入を決め、本審査や入居準備を進めている最中です。
当初は、補助金の対象になることやランニングコストの低さから、注文住宅を検討しており、高性能住宅を施工できる工務店を中心に、4社ほど比較検討していました。そのうちの1社と、土地探しから一緒に進めており、いよいよ土地契約という段階まで進んでいました。ところが、契約直前に妻が乳がんであることが判明し、住宅の購入はいったん見送ることにしました。

そう決断した私たちですが、最終的には「建売住宅を購入する」という選択をすることになります。この決断に至った経緯を、これから住宅購入を検討されている方や、同じような境遇の方の参考になればと思い、この記事を書くことにしました。

 

 

目次. 住宅購入までの道のり

 

  1. 検討開始|ライフプラン作成

    チラシをきっかけに、ライフプランの作成からスタート。


  2. 注文住宅の検討|工務店4社比較

    1社目・2社目(同時進行):1社目は担当者の退職、2社目は不信感から白紙に。

    3社目・4社目(同時進行):4社目は仕様と価格が見合わず断念し、3社目を本命に。


  3. 私たちの生活を大きく揺るがす出来事

    3社目と一緒に土地を見つけるも、契約直前に妻の乳がんが判明。

    治療に専念するため、「家は収入が安定してから」と判断し、いったん見送りに。


  4. 注文住宅から建売・中古住宅へ

    妻の「つらい治療を続ける中で、生きがいになる」という一言をきっかけに、住宅購入を再検討。


  5. 建売住宅の購入

    不動産売買契約を締結し、現在は住宅ローンの本審査前。

 
 

1. 検討開始|ライフプラン作成

 

当時、「家とお金の勉強会」という、自分たちに合ったマイホーム購入予算の立て方を教えてくれる工務店主催のセミナーがあることをチラシで知りました。将来的に戸建てを建てたいと考え始めていた時期でもあり、話を聞いてみようと思い参加したのが、住宅購入の入り口でした。

セミナーを担当されていたのは、その工務店と提携しているファイナンシャルプランナーの方で、行政書士の資格も保有されていました。そのため有料ではありましたが、家の購入コンサルティングをお願いすることにしました。併せて、妻の金融リテラシー向上を目的に、資産運用コンサルティングも依頼しました。

 

具体的な金額は伏せますが、高性能パソコン1台分くらいです(笑)。

 

もともと投資に興味のなかった妻ですが、現在は積立NISAで資産運用を始めています。また、住宅購入に関しても、ライフプランの作成をはじめ、資金計画書の添削、工務店や銀行との契約時の立ち会い、住宅ローンの金利対応までサポートしていただいており、家づくりの素人である私たちにとって、非常に心強い存在です。

 

 

2. 注文住宅の検討|工務店4社比較


1社目は、ライフプランナーの方が提携している工務店で、土地の購入を含めて家づくりを進めていました。また、2社目は1社目との比較対象として、同時並行で同様に検討していました。モデルハウスの見学やOB宅訪問を重ね、気になる土地が見つかるたびに、資金計画書の作成や、その土地での間取り提案をしてもらっていました。
しかし、1社目では担当者が実家の事情により突然退職してしまい、工務店側で設計対応ができなくなったため、断念することになりました。また、同時に検討していた2社目では、施工内容について営業担当者と部長の説明に食い違いがあり、不信感が募ったため断念しました。こうした理由から、最初に検討していた工務店2社はいずれも白紙にすることになりました。
次に出会ったのが、3社目と4社目でした。
4社目は、3社目と比べて設備のグレードや住宅性能(仕様)が低いにもかかわらず、見積もりは同価格帯でした。2人で話し合った結果、3社目を本命として進めることにしました。3社目と一緒にいくつかの土地を検討する中で、ようやく二人とも「ここなら妥協できる」と思える土地が見つかりました。ところが、その土地契約を進めるかどうかというタイミングで、私たちの生活を大きく揺るがす出来事が起こりました。

 


3. 私たちの生活を大きく揺るがす出来事


妻の体に「しこり」が見つかりました。診断結果は、ステージⅡAまたはⅡBの乳がんでした。話し合った結果、何よりも妻の健康を最優先とし、住宅の購入はいったん見送ることにしました。
元々、注文住宅は価格帯的にペアローンを前提としていたため、今後の住宅購入については「治療が完全に終わり、二人の収入が安定してから考えればいい」という結論に至り、まずはがん治療に専念しようと決めました。

 


4. 注文住宅から建売・中古住宅へ


抗がん剤治療が続く中、ある日妻から「生きがいが欲しい」と相談を受けました。
がんは転移の可能性が残っており、不安な日々を過ごす妻にとって、少しでも生きる糧になればという想いで、理想通りとはいかなくても、単独ローンで無理なく進められる範囲で、住宅購入に踏み出してみようと考えるようになりました。
注文住宅で検討していたころは、4社すべてで、土地と建物を合わせて5,000万円を超える資金計画が提示されていました。単独ローンでは、そもそも審査が通らない可能性が高く、頭金が必要になるうえ、たとえ支払えたとしても、昨今の金利上昇や物価高を考えると、生活が厳しくなることは容易に想像できました。私一人で借り入れる場合、ランニングコストや生活費を考慮すると、4,000万円未満でなければ難しいと判断しました。そのため、住宅の選択肢は建売住宅または中古住宅に限られる、という結論に至りました。

 

 

5. 建売住宅の購入


はじめに、中古住宅については、リフォームを行うと最終的には新築に近い価格になることが分かりました。加えて、躯体の安全性や今後のメンテナンス性も踏まえ、二人で検討を重ねた結果、最終的に私たちが選んだのは「新築の建売住宅」でした。


妻の体調が良いタイミングを見計らいながら、いくつかの建売住宅を見学しました。その中で、立地面で妥協できる一棟に出会うことができました。
ただ、建売住宅という特性上、建築中の様子を確認することができないため、念のためホームインスペクション(住宅診断)を依頼しました。調査の結果、いくつか是正が必要な箇所は見つかりましたが、売主である工務店が前向きに対応してくれる姿勢を示してくれたこともあり、契約に至りました。
現在は住宅ローンの本審査前の段階ですが、家電選びをしたり、インターネット回線の契約を進めたりと、少しずつ新しい生活の準備を始めています。

不安はゼロではありませんが、少しずつでも前に進んでいけたらと思います。


次回は、単独ローンで家を買うと決めたとき、「本当に払っていけるのか」と悩みながら行った資金シミュレーションについてお話しします。