ロンドンも残すところあと僅かです。今日はブリクストンに来てみました。テムズを本格的に南に行くのは、今回は初めてです。ビクトリアラインの終点です。もう片方の終点、ウォルサムストーには、昨日行きました。今回は終点を巡っています。滞在先のストラットフォードは、ジュビリの終点ですし。


テムズを南下すると、セントラルロンドンとはがらりと雰囲気が変わります。雑然と、活気があり、アジアの都市みたいになります。ストラットフォードもそんな感じはありますが。



さて、ビールのタップを求めてやってきたのがPop Brixtonです。


ジャンクな若者文化の盛り場という感じで、コンテナや落書きをアーティスティックに配置しています。


若者で賑わっています。イギリスの伝統的なパブとは全く異なりますが、このブログの趣旨は酒文化を通してイギリス🇬🇧への考察を深めるというには趣旨ですから、こういった場所に足を運ぶことも大切なのです。


ラーメン屋がありました。恋、という名前です。近年、日本のラーメンは、名前もそのままに「ラーメン」としてヨーロッパに広まっているようです。イギリスでもラーメンという言葉が通じます。マンガ、という言葉もこちらで通じたりしますが。それにしても、ラーメン🍜£7となかなかの値段です。千円ですから、ようは。メニューに日本語が書かれてますから、どこかしら日本の企業が関わっているのでしょう。味噌ラーメンがビーガンフーズになっているのは、すこし笑えました。


このジャンクさは演出されたものでしょうが、この辺りの若者文化にマッチしているのでしょう。金曜の夕刻ということもあってか、次々とお客さんが入ってきます。



地場のビールということでブリクストン ブリュワリーのものを頼みます。ハーフパイントで£3.60ですからなかなかな値段です。ロンドンということもありますし、新興のブリュワリーということもあるのでしょうか。日本円にしたら、1パイントで千円を超える計算になりますから、日本のクラフトビアマーケットで飲むクラフトビールの値段と、さほど変わらないことになります。なお、写真は、ブログを作っていると言ったところ、快く承諾をいただきました。


ラーメンの他にもお店があり、フードコートになっています。若者文化といえば、グラスが全てプラスチック製でした。喧嘩が起きた時に武器にならないとか、酔っ払って落としても割れないとか、そういった保安上の配慮があるのでしょう。ニューオリンズがそうでした。アメリカ🇺🇸では、路上を飲酒しながら歩くことは禁止されていますが、ニューオリンズのバーボンストリートでは、プラスチック製のボトルに入れたお酒のみ、路上で持ち歩いて飲んで良いことになっていました。



落書きスタイルの絵がアートとして配置されています。


さてこちらもブログということで、写真を撮らせていただきました。結局、ラーメン🍜を注文してしまいました。さて、味の方ですが、屋台のようにしてやっていて、ロンドン中心部に本格的に専門店として構えているわけではありませんから、そういう意味で期待をしてはいけません。豚骨ラーメンを注文しましたが、豚骨スープを名乗ってはいけないコクの薄さです。煮卵がちゃんと半熟であったり、ゴマを摩り下ろして載せていたり、紅生姜、アクセントのコンブの細切り、ネギと一通りは載せてあるものの、味は貧弱です。日本だったら1月と持たないお店でしょう。


しかし、異国でラーメン風のものを食べたといえば、それなりに納得できる程度のものにはなっています。スープは、ヨーロッパ文化にある、いわゆるスープストックの延長、あるいはそれそのものだと思います。そうすることで、作り手としては作りやすいのだと思います。替え玉の制度もあったのには少し笑いました。さすがにこの薄すぎる豚骨スープにもうひと玉放り込みたいとは思いませんが。