ダフタウンにあります。世界的に有名なグレンフィディックです。地理的には、スコットランドの中で、北の部分、ハイランドになりますが、この辺り一帯は、スペイ川に沿った土地ということで、ウィスキーの産地区分として、スペイサイドと呼ばれています。ウィスキー産地としては、ハイランド、スペイサイド、ローランド(スコットランドランドの南部、イングランド寄りのところ、グラスゴーもそう)、そしてアイラ島のアイラ、それにアイルランドのアイリッシュウィスキーなどが有名です。


スペイサイドには、このグレンフィディックの他、グレンリベット、マッカラン、クラガンモアと言った有名ブランドがあります。


その他、アベラワー、バルベニー、ベンリアック、ストラスアイラ、タムデュー、等々


ビジターセンターの前に銅像がありました。由来はわからないのです。ガイドツアーに申し込もうとしたら、1時間半かかると言われて、残念ながら時間が取れませんでした。



レストラン&バーに来まして、昼食、そしてウィスキー🥃を頼むことにしました。世界的に有名な醸造所ですから、立派な建物で、人で賑わっています。



こちらがウィスキーのメニューです。値段的には、結構いい値段するな、という印象を受けます。実はグレンフィディックの12年、18年は、この現地で飲むよりも、グラスゴーのウィスキーパブで飲んだ方が、値段が安いのです。蒸留している産地で飲むと、値段が高くなります。


せっかくなので、ここでしか多分飲めなさそうなものを、ということで、IPA CASKというのを頼んでみました。日本でも飲めたら、ショックを受けるので私には何も言わないでください。それで、これで一杯1100円弱です。結構な値段です。量もシングルですね。


食事は、チキンのローストをパンに挟んだもの。味は悪いわけでないです、普通です。


せっかくなので、もう一杯注文しました。バルベニーです。これで700円弱ですね。バルベニーは、グレンフィディックの近くにある蒸留所だそうです。


ショップも綺麗な建物で、グラスやカバンその他、充実していました。自分で瓶詰めして、お土産にするというコーナーもあります。


いくつか小さな瓶のウィスキーを買いました。来た、見た、買った、あるいは、来た、見た、食べた、です。ツアーに参加していれば、試飲とかもできたのだと思います。

遥々、スコットランドの奥深いところまで来て、ウィスキーの原産地を訪ねても、現地だとこんなに安く、ウィスキーが飲めるんだ。とはならないのです。もちろん、ここでしか飲めないウィスキーはあるのですが。

グレンフィディックといえば、世界的に有名な醸造メーカーなんですから、ここは有名な観光地、ビジターにとっては、いわばテーマパークです。テーマパークですから、東京ディズニーランドに行って、お値打ちだった、ということはないのと一緒です。ディズニーでしか買えないものがある、といったところも一緒です。

蒸留所はビジターにとっては巨大企業が作ったテーマパークなのではないか、という感想は、昨年、北アイルランドで訪れた蒸留所、ブッシュミルズでも感じたことです。ダブリンでギネスファクトリーを訪れた時も同様の感想を抱きました。

訪れたという経験は、貴重だけど、ウィスキーは飲んで楽しむものという観点から考えると、日本で飲んでいても、そんなに変わらないんじゃないの、という気がしてきてしまうものです。もともと、あんまりテーマパークには、興味がないのです。