グラスゴーのパブに入ると、必ず置いてあるビールが、Tennet's Lager です。寡聞にして、このビール、存在を知りませんでした。グラスゴーでは、ポピュラーなビール会社らしいです。SINCE 1556ですからね。関ヶ原の戦いから57年後には、営業しいたということでしょう。

 

 
TENNET'Sの醸造所併設のビール博物館です。ここで、飲んだりもできるということで。正式名称は、テネント・カレドニアン・ブルーワリーズです。グラスゴー大聖堂の近くにあります。中心部から歩いても行けますし、バスを使えば15分かからず到着できます。

 

 
 
大きなビール会社になると、こういう博物館を持ってますよね。日本でも、恵比寿にヱビスビール記念館があります。昔、アメリカのセントルイスに行ったときには、バドワイザーを作っているアンホイザー・ブッシュ醸造所に行ったことがあります。そこも博物館になってました。ビールではないですが、コカ・コーラの本社があるアメリカ、アトランタにはコカ・コーラ博物館があります(コカ・コーラが飲み放題でした。たくさん飲めるものではないですが)。あと、ダブリンにあるギネス・ファクトリー、これは巨大な施設で、ギネスは巨大企業なんだなと思い知ることができます。ギネスに関しては、思うところがいろいろあるのですが、それは、また別の機会に。

 

 

博物館は、ガイドツアーがあったりしますが、それには参加せず、展示物もさらっと見ながら、最上階のPUBへ。先の写真が、メニュー表です。このうち、ドラフトで飲めるのが、Tennet's Lager Tank Beerです。1パイント£4.20、これはどこでも変わらないですね、ほとんど。その他の種類は、瓶での提供になります。せっかく、醸造所まで来たのだから、瓶じゃなくて飲めるとよいのでしょうが。とりあえず、Tennet's Lagerを注文します。冷たくして飲むビールで、日本のプレミアムモルツと似ています。おいしいですし、ここで飲むのも貴重な機会なのでしょうが、面白みはあんまりないです。

 

 


ということで、瓶詰ですが、IPAを注文しました。インディア・ペール・エールというものです。ホップの苦みが強く、アルコール度数も高めのビール。昔、イギリスの兵士がインドに赴任した時、本国から送られてきたビールを飲んでいたわけですが、運ぶ途中で、味が抜けたり、アルコールが飛んだりしないように、濃く作ったというのが由来だそうです。ええ、がっちりした味わい、苦み、アルコールが感じられて、おいしい。

 

オリジナルグッズもいろいろ充実してました。買いませんでしたが。

 

ビール工場の壁に、描かれていました。

 

こちらは、近くにある、ドライゲート・ブリュワリー。今日はいけなかったので、できれば、行ってみたいです。新興の醸造所だそうです。帰り、Glasgow central station のあたりを通ったのですが、注意してみると、あちこちに、Tennet'sの看板が出ていますね。この街は、支配されている(笑)。これは、冗談ですが、ダブリンの街はギネスに支配されている、と現地でパブをはしごして、思った覚えがあります。とにかくギネス一色で。