昨日の日曜日、
近くのお山にトレランの練習に行ってきました…
いつもの練習コースの宝満山から若杉山の縦走路を走ります…
ちなみに家から走って、太宰府の竈門神社から登山して、縦走路を走り倒して須恵町の岳城山がゴール地点です。勿論、そこから家までも走ります。トータルで30km程度になります。
さて、
家を出たのは10時過ぎ…
夕方からは雨が降るとの予報だったので、ノーストップで4時間半くらいかなあ〜15時前には帰宅予定です。
とりあえず、最初のお山の宝満山の山頂に着いたのが12時前…
若干の補給とポールを出して、さて、ここから稜線を走る準備をしてたら、高校生の男子2人組が登山に来てるのに気づきましたよ。
今どきの若い子が珍しいなぁ〜と声を掛けたら、高校3年生で北九州から朝の6時に来たとのこと…
1人は高校の登山部で、もう1人は全くの素人…
この山に来たのは初めてで、この後、三郡山に登って、頭巾山から宇美方面に下山して、障子岳からバスで博多までとか言ってたよ…
登山部の子は、YAMAP登録してるって言ってたけど、この後、頭巾山まての道のりも分岐が数箇所あって、初めてだと迷いやすい。更には、三郡山に行くには頭巾山を通り越して、さらに進まないといけないから行動計画的には無謀です。三郡山を通り越して他のルートから降りるとしても、とっても険しくて道迷いしやすいコースが多いから、2人で行くのは無理じゃないかなぁ〜と思いましたよ。
それで、宝満山から頭巾山までは、私も通り道だから、案内してあげるから付いておいでと親心…
一緒に歩き始めると、まあ、よくここまで登ってこれたよねって位の脚力…すぐに息が上がるし、脚がパンパンになって、休み休みしか進めない…
とりあえず、歩きながら、色々とお話ししたんだけど、日帰りの低い山でも遭難することはあるんだよ…そして、あなた達は、すでに片方足を突っ込んでるよとアドバイス…
それはね…
初めての山に初心者2人で来てる。
行動食は、パンとお茶しか持ってない。水分も登りで殆ど飲み干したと言ってる。
午後から雨予報なのに雨具を持ってない。
行動計画が無謀すぎる。夕方5時を過ぎると、すぐに真っ暗闇になるよ…
この調子だったら、道に迷って、体力使い果たして、雨に打たれて、日が暮れる…
遭難直行のサイアクのパターンになるよ…
でも、2人ともモバイルバッテリーを持ってたのは、せめてもの安心内容…サイアクは119番だな…
兎に角、暗くなる前、雨が降り出す前に街まで降ろしてあげないといけないね…
休み休みだったけど、何とか頭巾山の分岐に着きました。ここからの下りは1本道だから、少々道は険しいけど、2人の脚でも15時過ぎには降りれるかな…
そうしたら、2人は、当初の目的の三郡山まで行きたいとのこと…
ここから三郡山に行って戻って来たら、裕に小一時間は掛かるよ…と説明するも、まだ14時前だから大丈夫です。(根拠なし…
じゃあ、おっちゃんが、三郡山から下山するまでも案内してやるよ…と更に親心…
折角、北九州からやってきてるの思うとね〜
ちなみに、歩きながらのおしゃべりで、何で登山なんか始めたの?って聞いてみたら、
最初は、山登りなんか、キツイばかりで、どこに行っても同じと思ってたけど、頂上にたどり着いた時の絶景を知ってしまうとヤッパ辞められないですよね〜(メッチャ、言ってること大人ジャン!
こんな話を聞いてたから、おっちゃんは、今日の練習は諦めて、2人のナビに徹することにしましたよ。
それで、無事、三郡山に登頂!
記念写真を撮ってあげて、すぐに下山…只今の時刻は、14時20分…
ここから、宇美の昭和の森キャンプ場までは、普通に歩いて1時間掛かる…それから、障子岳のバス停までは、更に30分は掛かる…
雨雲レーダーを見てみると、降り始めは18時くらいなんで、なんとか雨は避けることができるみたい。
いずれにしても、急坂のガレ場と迷いやすいトレイル抜けて林道に出るまでは、何とかサポートするしかありますまい…
さあ、激坂降りるよ〜!
そうしたら、下りも全く歩けてない…
ロープ場は危なかしくって見てられない…
ゆっくりでいいから、お尻をつけて、足場を探って、一歩ずつ降りなさいとアドバイス…
兎に角、一つ一つのセクションで止まるから、時間ばかりが過ぎていく…
高校生達は、ペチャクチャ喋ってるけど、私は、焦ってしまって、そんな余裕もないな…
しばらく進むと、渡渉ポイントにやって来た…
数日前の雨で水量も増えていて、岩もツルツルで滑りやすい…
そうしたら、まさかのワタシが転倒〜(笑
ポールを持ってたから、こぶしから手をつく感じになってしまい、痛ッ!
すぐに立ち上がって、右手を見たら、小指が明後日の方向向いてたよ…
高校生達に迷惑は掛けられないから、大丈夫大丈夫とその場を凌いで、ザックからテーピング出して、速攻で応急処置…
小指は外側に大きく曲がってだけど、骨は出ていないから多分脱臼と思い、気合いで引っ張って、元の位置に戻〜す!(ランボーか!
あとは、テーピングでグルグル…
骨が入ったからか、痛みがないのが幸いだったね…高くついたな…(笑
一応、高校生達にも気付かれず、その場を凌げました…
それから、しばらく急坂は続くも、ようやく林道に出てきた…(滝汗
只今の時刻は、15時40分…
雨にも当たらず、ナントカ下山できました…
負傷者約1名ですけど、何か?(笑
とりあえず、ここからは、林道を道なりに進めば30分程度でキャンプ場、そこから30分さらに降るとバス停があるから、後は2人で頑張りなさい。もう一踏ん張りダナ…
それで、一期一会の記念写真を撮って、お別れしました。
高校生たちからは、こんなに険しい山とは思いませんでした。自分たちだけじゃとても下山できなかったと思います。と沢山の感謝の辞をいただきました。とっても礼儀正しかったよ…
じゃあ、また何処かで…っと、ここでお別れ…
そこから、私は走って家まで帰りましたよ…
トレランの練習がまさかの登山になっちゃったけど、彼らがこの先も山登り続けてくれたら嬉しいかな…
では、