なんか最近ひんやりしてますよね。夜も寒いし。4月後半の暑さからしたらこれから大変やんと思ってましたが,そこまで暑くならないのかもですね。

 

 さて今回は,開発者自身から乗ってはダメよって言われたある乗り物のお話。それは新幹線『のぞみ』。もちろん今では大丈夫なんですが,運転当初は実はまだまだ試運転の段階だったのだとか。

 

 オイが大学生のとき,東大の鉄道工学の先生の特別講義がありました。その先生は,鉄道工学ではかなりの先生で,鉄道関係のニュースがあったときにはいつもテレビで鉄道についての解説をされるぐらいすごい先生です。

 

 その先生の講義なんですが,まあ面白い。今まで受講した講義や授業の中でも指折りに面白かったです。

 

 その内容は,先生が開発に携わった乗り物のお話で、小倉のモノレールも開発されたらしいのですが,あれは自分の失敗作だとか言われてました。おいおい,オイは何か乗ったことあるし,結構いいやんと思ってたのに(笑)

 

 その講義の中心の話題は,当初開通したばかりの新幹線『のぞみ』のお話でした。時速270kmを出さなければならないので,車体をとにかく軽くする必要があり,その結果,ブレーキとなるモーターを積んでいない車体より,モーターを積んだ車体の方が軽くなってしまったということでした。

 

 先生自体はまだ運転はしない方がいいのではと提案されたらしいのですが,国とJRが運転にこぎつけたと言われてました。もちろん国もJRも試運転で大丈夫と判断したのだとは思いますがね。

 

 それで,その先生は『のぞみ』は運転してるけど,まだ試運転の段階なので乗るなとその講義で注意されてました。それと,自分が思ったのとは結構かけ離れたものができたと嘆いておられました。みんな大ウケでした(笑)

 

 他にもダイハツ『ミラ』を開発された技術者の方の特別講義とかもあって,それも面白かったです。なので大学の特別講義はおススメです。モノづくりって大変で気が狂いそうになるときもありますが,ほんと面白いからやめられないんですよね。