自称進学校では,数列の数学的帰納法の不等式を飛ばすんですよね。あれなぜですかね? もしかしてちゃんと理解してなくて授業できないとか?(笑) まあそんなことはないとは思いますが,今までの諸々のことを踏まえるとさもありなんってのが怖いところです。

 

 さて今回は,昨日の続きですが,なぜザビエルが日本に来たのか?というお話。

 

 宗教改革によって,今までのカトリックのやり方に抗議する人たちが出てきました。抗議する人,すなわちプロテスタントですね。皮肉なことに活版印刷の発明によってカトリックやローマ教皇の権威が落ちまくります。

 

 そこで新しいカトリックですよ~とできた団体がイエズス会で,その大幹部の一人がザビエルでした。イエズス会は少なくなったカトリック信者を取り戻すため布教活動に勤しみます。またちょうどその頃,中南米でおいしい思いを味わったスペイン王室はそのおかわりを求めていました。

 

 マルコポーロの『世界の記述』によると,どうも東の最果てにジパングという黄金の国があるらしい。その黄金の国が欲しいスペイン王室とイエズス会の思惑が一致します。

 

 まずは,中南米のアステカやインカを滅ぼしたように武力でジパングを侵略しようとしますが,残念ながら当時のジパングは戦国時代の真っただ中。ザビエルを派遣しながらその様子を見ますが,武力での侵略は無理だとの返事をスペイン王室はもらいます。

 

 そこで,武力での侵略では無理だと判断したスペイン王室は,キリスト教の布教によってジパングをものにしようとします。

 

 しかし,ほかの国々と違ってジパングでは論破されまくるとザビエルは泣き言をスペイン王室に手紙を送っています。が,ザビエルは頑張って布教活動します。その成果もあってジパングにはキリシタン大名たちが誕生します。でもザビエルは布教活動の心労で早くに亡くなってしまいますから,ジパングでの自分の成果を知らないんですよね。

 

 こうやって第1回十字軍の派遣からおよそ500年後に,それが日本にまで影響が及ぼされるんですよね。東の最果てにあり,それまでゆっくり過ごしていた日本はこのキリスト教の布教によっていろいろ振り回されることになるのですが,それはまたということで。