今日は朝から公立高校の学校説明会でした。私立高校と公立高校のベクトルの違いに対してなるほどなあと感心していました。このお話は明日ということで。

 

 さて今回は,昨日の続き。簡単に言えば英語の読み方についてのお話。最初に断っておきますが,私は英語の語彙力は現役のときからほとんどなく,現在に至ってはその現役よりも語彙力は落ちています。どのくらいの語彙力かというと,国公立大学合格できるギリギリのラインぐらいだと思ってもらって差し支えありません。その自分ですが共通テストの英語はもちろんセンター試験の英語も8割越えします。なぜでしょうか?(笑)

 

 まず紹介したいのが,ほとんどの高校の英語の授業では5文型は無視されます。これは多くの高校生から聞いた結果なのでまず間違いないと思います。もちろん,英文を必ず5文型をもとに解説される英語の先生もいらっしゃるようですが,そんなまともな先生は稀で,残念ながらほとんどの英語の授業が5文型を無視すなわち,ある高名な先生の言葉を借りると「ままごと英語」なのです。言い換えると論理ではなくお気持ちで授業しているという感じでしょうか。

 

 ですから,英語が好きな生徒はそんな「ままごと英語」でも自分でなんとかできる力があるのですが,英語にあまり興味がない生徒は3年間の「ままごと英語」のせいでまったく英語が解けずに入試が終わってしまうのです。

 

 しかし,先生からはちゃんと課題(ほとんど力がつかない)をしないからだと生徒に責任を押し付け,自分の指導方法は顧みることなく,次の学年の生徒の指導にあたるのです。ほんとかわいそうでなりません。あっ,これは私が言っているのではなく,先述の高名な先生のお話です。ちなみに東進の人気英語講師です。

 

 その先生が長文の読み方についてアドバイスしたものがありますので紹介しますね。それはわからないものは無理して訳すなというのもです。

 

 無理して訳さないのは,形容詞・副詞・挿入・訳しにくい文。ほんとこれを実践するだけで全然違います。これをある程度経験すると,わからない単語が出てもあまり怖がる必要もなくなり,要点をかいつまんで読み取ることができますので,時間もあまりかけずに読むことができます。

 

 また,5文型の効果というのもあります。

 

 例えば第一文型のSV~。この場合のVはどんな動詞が来ようが,Vの意味は「存在」か「移動」のどちらかです。Vのあとの副詞もしくは前置詞でどちらかの意味となります。ここで,そのVの意味を辞書通りの訳をしようとするから大変なのです。

 

 次は第二文型。SVCですね。この場合のVは,Vがどんな動詞だろうがbe動詞に変えてやればいいだけです。

 

 次は第三文型。SVOですね。この第三文型でよく出てくる形はSVthat~ですね。この場合,Vにどんな動詞が来ようとVの意味は「言う」か「思う」かのどちらかの意味で話は通じます。

 

 次は第四文型。SVOOですね。この形はO(左のO)にO(右のO)をあげるという意味ですが,Vがどんな動詞だろうとO(左のO)にO(右のO)があるみたいな訳で話は通じます。

 

 最後は第五文型。SVOCですね。これもVがどんな動詞だろうが,「OがCする」と訳せばいいだけで,補足するとOがCとなる原因がSだという意味です。

 

 簡単に紹介しましたが,無理して訳さない,また5文型をしっかりとって訳してやると,そこまでの語彙力なくても共通テストの英語は読めますし,点数も取れます。

 

 でも勘違いして欲しくないのは,わからない単語があったら無理に訳さなくてもいいといっただけで,単語を覚えるなという意味ではありませんからね。特に形容詞や副詞は本文と選択肢における同意語と反意語はよく出題されますので,たくさん覚える必要はありませんが,必要最低限は覚えてくださいね。