世紀末から20世紀へPartⅨ  ユダヤ人作曲家の作品を集めて
出演:長島 剛子(ソプラノ) 梅本 実(ピアノ)

場所:富士ゼロックス株式会社 竹松事業所 食堂ホール
日時:2010 年9月25日(土曜日)14 時から

<プログラム>
W.グロース(1894-1939):愛の歌 第2集 作品22より
V.ウルマン(1898-1944):ヘルダリーン歌曲集より 
K.ヴァイル(1900-1950):ビルバオ・ソング 他
G.マーラー(1860-1911):大地の歌(ピアノ・オリジナル版)より 第6楽章「告別」

参加費:1000円、高校生以下無料
参加される方は事前登録が必要ですので、10日前までに、柳田
(電子メール;d ichterliebe1840@gmail.com ) まで連絡ください。

プロフィール
長島 剛子(ソプラノ/Takeko NAGASHIMA)
国立音楽大学声楽科を経て、同大学院修士課程独歌曲専攻修了。ドイツデットモルト北西音楽大学卒業。その後ケルン音楽大学マスタークラスにてリート解釈法の研鑽を積む。帰国後は、歌曲、宗教曲を中心に活発な演奏活動を行い、1994年から毎年東京、札幌でリサイタルを開いている。2001年から「世紀末から20世紀へ」のシリーズを続け、19世紀後半以降の知られざるドイツ歌曲の紹介に積極的に取り組んでおり、その斬新な企画性と精緻でみずみずしい情感に溢れた歌唱は各地で大変高い評価を受けている。1998年「新ウィーン楽派」、2001年「世紀末から20世紀へ」のリサイタルにより札幌市民芸術祭大賞。また2003年1月には前年の「長島剛子・梅本実リートデュオ・リサイタル-世紀末から20世紀へPartⅡ(シェーンベルク:「架空庭園の書」による15の歌曲他)により平成14年度文化庁芸術祭優秀賞を受賞している。青木恵美子、伊藤京子、尾畑真知子、H.クレッチマー、白井光子、H.ヘルの各氏に師事。現在、国立音楽大学准教授。日本演奏連盟会員。


梅本 実 (ピアノ/Minoru UMEMOTO)
東京芸術大学付属音楽高等学校、東京芸術大学を経て、同大学院修士課程器楽科ピアノ専攻修了。末永博子、勝谷壽子、伊達純各氏に師事。ドイツデットモルト北西音楽大学卒業。さらに引き続きハンブルクにて研鑽を積む。R.F.クレッチマー、C.ハンゼンの各氏に師事。帰国後東京、札幌、福岡各地でリサイタル開催。札幌交響楽団、九州交響楽団と共演。またドイツ歌曲の共演ピアニスとして各地で幅広い活動を続けている。文部省在外研修員としてドイツ・カールスルーエ音楽大学において白井光子・H.ヘルのドイツリート解釈法クラスで学ぶ。「札幌市民芸術祭大賞」(1999年、2002年)、「第9回道銀芸術文化奨励賞」(2000年)、「第29回札幌文化奨励賞」(2001年)、「平成14年度文化庁芸術祭優秀賞」(2003年)受賞。北海道教育大学助教授を経て、現在国立音楽大学准教授。日本演奏連盟会員。


以下は、演奏家からのメッセージです。
2001年にスタートした「長島剛子・梅本実リートデュオ・リサイタル-世紀末から20世紀へ-」のシ
リーズは昨秋で第8回目を終えた。歌とピアノの緊密な共同作業により19世紀末から20世紀のドイツ
歌曲の演奏を続けており、その間取り上げた作曲家は19人に及ぶ。第9回目にあたるこの演奏会では
「ユダヤ人作曲家の作品を集めて」と題し、グロース、ウルマン、ヴァイル、マーラーの4人のユダヤ
人作曲家の作品を取り上げる。前半の3人はいずれも20世紀前半に活躍したが、ナチスの台頭により弾
圧を受け亡命あるいは絶命した作曲家である。ヴィーンに生まれ指揮者、レコードマネージャーとして
多彩な活躍をしたグロース、強制収容所で作曲活動を続け悲惨な最期を遂げたウルマン、ブレヒトとの
『三文オペラ』で知られるヴァイルは三者三様の興味深い歌曲を残している。後半は今年生誕150年を
迎えたマーラーの代表作の一つに挙げられる『大地の歌』(ピアノ・オリジナル版)から第6楽章「告
別」を取り上げる。歴史の運命に踊らされ一般にその真価が認められているとは言い難いこれら作曲
家の作品の魅力を今回の演奏会を通して現代に問いたい。

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