9月27日の臨時国会召集 | たけまさ公一「今日のたけまさ」

9月27日の臨時国会召集

残念ながら与党3党は幹事長・国対委員長会談で9月27日の臨時国会召集を決めた。
「株価対策、経済対策」のために早期の召集を求めてきたものとして悔しい。
本日の株価は、前日比41円31銭安。下げが止まらない。

古森義久著「日中再考」を読む。産経新聞に連載されてきたもの。
「教科書問題」「靖国公式参拝」のあとだけに興味深い。
昭和60年私が1年間の留学に中国山西大学を訪れたのは「中曽根首相の公式参拝」直後であった。
著者が記すように、留学生であっても(本では高校生相手)様様な席で「日本政府批判」を聞かされた。その徹底振りに驚いた。
日本外交もしたたかさが必要だと感じた。

又、南京大虐殺記念館の壁に刻み込まれた「犠牲者300000」の数字については、こうしてはっきりと刻み込む行為が将来に与える影響を当時思ったが、その数字の根拠が極東軍事裁判の却下された検事側調書にあると著者は指摘する。

山西大学でテニスを教えた学生が、「山本五十六は墜落した飛行機の中で手にピストルを持っていた」と語った。
これも、教科書や授業で習ったことなのか。

中国の歴史教科者の内容が本でも紹介されている。
当時は、中曽根問題があったにせよ、中国が「改革開放」に走り出した直後だけに著者の言う「鬼子(日本人への別称)」という言葉を聞くことはなかった。
南京大学でもテニスを教えたが、ここでもなかった。もちろん、抗日ドラマはテレビで盛んに流されていた。

あれから、15年。
WTO(世界貿易機関)参加を前に、2008年北京五輪開催も決まり、国際社会での発言力をさらに強め、経済力も拡大の一途である。
当時、中国政府は、「建国100年の2048年に世界一の経済大国」を目指すことを目標に掲げた。
国内外に問題を抱えながらも目標に向け歩んでいる隣の大国中国。
比べて、日本は、いまだ「改革」に手間取っている。

松下幸之助は日本の「国家ビジョン」の構築の必要性を説き、松下政経塾を作った。
日々精進あるのみ。