生活サポートさくら草 | たけまさ公一「今日のたけまさ」

生活サポートさくら草

6月に開所した「生活サポートさくら草」の講演会 では四肢不自由の重度障害である山野井晶子さんの話を聞く。

短歌の世界で活躍、受賞多数。歌作の他に折り紙(口でつくる)、写真、大学等での講義、講演多数。
現在一人暮らしとのこと。山野井さんは最初施設に入所していたが、大変苦しかったそうだ。

例えば、お風呂に入るのにも職員さんは腰痛で山野井さんを抱えてお風呂に入れてくれないので 「シャクトリ虫」のように脱衣場から這いつくばって浴槽に向かったこと。
そこで、「障害者110番」に相談して自立の道を選んだこと。
そのことが出来たのは小さい頃からご両親が山野井さんの事を隠そうとせず、堂々と 人前に出して育ててくれたため、卑屈にならずに成長することが出来たこと。
「目的を持って生きることは肉体のつらさを乗り越えられる。目的がなけれが肉体のつらさのみになってしまうこと。
小さい頃に読んだ「ヘレン・ケラー」等の伝記に支えられたこと等々。

「生活サポートさくら草」は障害者のデイケア施設。 養護学校に通う障害児の両親がお子さんを急に預かって欲しいとき、特に、気晴らしに出かけたい時などに 、この施設は使われる。
また、厚生省も入所施設からグループホームへという政策を障害者でも実行している、 その1例である。
しかし、土地・建物の提供者があり、 順調にスタート出来たわけで、もっと支援の工夫が行政に求められる。