夫が20代の頃B型肝炎を発症し、慢性肝炎に移行後、いったん抗原が消失して治療終了となったこと、

肝がん発症前に本人がテレビでB型肝炎給付金のことを知って資料を集め始めたものの集めきれないことを悟り、その時点で受け取れる補償金が少ないことも知って提訴をあきらめたこと、
 

10年ほどのち、夫が原発性肝がんとわかり、あっけなく他界したこと、


家族としては明らかにB型肝炎訴訟の対象と確信し、再度提訴の準備をしたものの証拠が集めきれず、弁護士事務所の判断で無症状感染者として訴訟することになったこと、

(和解額50万円)

 

 

などはこれまでの日記で書きました。


この度、満額の給付金が出ました。


無症状感染者として訴訟してちょうど1年後に、弁護士事務所から満額での和解案が出たので了承するかという電話がありました。

本当に驚きました。


感染経緯や証拠の保存状況は人それぞれですし、依頼する弁護士事務所にもよるのでしょうが、訴訟に必要な十分な証拠を提出できなくても、国の責任が認められるケースがあったことをご報告いたします。


このような結果が予測できたなら、本人が生きている間に、本人が手にするべきだったと思います。

彼の人生にB型肝炎はとても大きな影響を及ぼしましたし、家族も無関係ではありませんでした。


感染が防げなかったことは100歩譲ってしかたなかったとしても、苦労したことへのねぎらいは、生前に本人と共有したかったです。

それはもう叶わないんですよね。

せめて同じような境遇の方のご参考になればと思います