僕がGISTの手術をする3ヶ月ほど前、東京の義兄から突然の電話が‥

3つ上の姉が義母の介護の帰りに事故に遭って病院に運ばれたと。

自転車で帰宅する途中にトラックにはねられたと‥

頭部損傷で緊急手術

命はとりとめたものの生命維持装置‥
いわゆる植物状態に
脳の損傷部分が大きく回復は見込めないと‥
2年間の間、家族と時間を過ごした後天国に召された。

「なんで?あの優しかった姉が?なんで?こんなふうになるんや」

それに引き換え、そんなに人のために尽くして生きてきたわけでもなく、迷惑のかけっぱなしだった僕はなんで助かってるの?

交通事故は悲惨です。
伝えたいことも伝えられず、周りの者も話したいことやしてあげたいこともできず、ある日突然全てを奪ってしまう。

僕は手術で死も覚悟したけど、色んな人にあったり話をすることができた‥

神様は不公平やなって思うと同時に、なんで僕は生かされてるんやろと考えるようになった。

阪神淡路大震災でも生き残り、GISTに罹患してもこうして生きている。

自分は次代を担う生徒達と接しながら生きている。だからこそ、交通事故の悲惨さや災害や病気との向きあいかたなどを伝えていくために生かされているんだと
考えるようになりました。

ベッドで寝ている姉の姿は一生忘れません。

生かされている意味を考えながら1日1日を過ごしたいと思います。