ダライ・ラマの『LOVE?愛ってなんだろう』という著書を読み返しています。
MOTHER (出発点) という章で、母と子の愛情関係についてラマが語っています。
子育てに行き詰るような事があったら、何度でも読み返したいなぁと思った文章です。
*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:
わたしたちは母親の子宮から生まれおちたあと、
母親から母乳をもらって
はじめて育つことができる生きものです。
産まれる前から母親のおなかに何週間もいて
生まれると母親の胸にじかに抱かれ、
母乳で育つわたしたち人間のような
生きものにとっては、
愛情がたいへん大きな影響を与えます。
たとえば亀の場合は
卵を産むと母親の亀はどこかへ行ってしまい、
子どもは卵から自然に産まれ、
自分の力で育っていきます。
母亀は子どもの面倒をみるために
戻ってくるわけではなく、
とくべつな愛情をそそいで
子どもを育てることはありません。
生きものの種類によって
愛情のちがいはありますが、
人間の場合、母と子の愛情関係には
とくに深いものがあります。
母親からの愛情、あるいは、
いちばん近くにいる人からの愛情がなければ
生きていくことができない生きもの。
それが、人間です。
人間の土台を築きあげるためにも、
人生を幸せに過ごしていくためにも、
わたしたちには母親の愛情が不可欠なのです。
*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;: