ダライ・ラマの『LOVE?愛ってなんだろう』という著書を読み返しています。



MOTHER (出発点) という章で、母と子の愛情関係についてラマが語っています。



子育てに行き詰るような事があったら、何度でも読み返したいなぁと思った文章です。





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わたしたちは母親の子宮から生まれおちたあと、


母親から母乳をもらって


はじめて育つことができる生きものです。


産まれる前から母親のおなかに何週間もいて


生まれると母親の胸にじかに抱かれ、


母乳で育つわたしたち人間のような


生きものにとっては、


愛情がたいへん大きな影響を与えます。


たとえば亀の場合は


卵を産むと母親の亀はどこかへ行ってしまい、


子どもは卵から自然に産まれ、


自分の力で育っていきます。


母亀は子どもの面倒をみるために


戻ってくるわけではなく、


とくべつな愛情をそそいで


子どもを育てることはありません。


生きものの種類によって


愛情のちがいはありますが、


人間の場合、母と子の愛情関係には


とくに深いものがあります。


母親からの愛情、あるいは、


いちばん近くにいる人からの愛情がなければ


生きていくことができない生きもの。


それが、人間です。


人間の土台を築きあげるためにも、


人生を幸せに過ごしていくためにも、


わたしたちには母親の愛情が不可欠なのです。






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