「どんな経験をしたにせよ、どんな経験もしなかったにせよ、
それは今のあなたにとってちょうどいい、完璧な事なのです。
何か特定の経験を追い求める必要はありません。
あなたが何かを起こすのではなく、それがあなたに起こるだけなのです。」
Steve Ross
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私がローフードという言葉を知ったのはたぶん2007年頃のこと。
ヨガを始めて、少し経ってからのことかな。
ヨガをしていて菜食、という人は周りにウジャウジャいたけど、
ローフーディストはいなかった。
で、初めて「コア」なローフーディストを目の当たりにしたのが、
2009年大阪リトリートで出会ったスティーブ・ロス。
スティーブはmaha yoga主催のヨガティーチャーで、ヨガ番組も持っている元ギタリスト。
地元ロサンゼルスでは有名すぎるくらい有名らしい。
このリトリートは二泊三日の合宿で、ヨガアーサナを中心に、
呼吸法、瞑想、気功、サンガ、キルタンなど盛りだくさんのイベントで、
いまだに楽しかった記憶が甦る。
で、参加者は寺で寝食を共にして過ごすわけだけど、
スティーブは私たちのために用意された精進料理は一切食べなかった。
バナナやリンゴを片手に、楽しそうに食堂にやってくる。
時にはフルーツバーらしきものを手にして
「これは実においしいんだ。try!」
と言って みんなに一口ずつシェアしてまわる。私も、食べた。
小さいバーは、すぐなくなってしまうので 当然日本人は遠慮するんだけど、
「大丈夫。トランクいっぱいに詰め込んできたから。」と。
今思えばあれはララバーだったに違いない。
その時、菜食に意識が向きつつも全く菜食でなかった私は、
「菜食だけならまだしも、さらに生しか食べないなんて、難儀な生き方を選ぶなあ。」
というのが率直な感想だった。
でもね、スティーブから発せられるオーラには全くストイックなものは感じられなくて、
むしろあったかくて、自由で、平和だった。
そうだよ。
誰に頼まれたわけでもなくて、自分で選択してるんだもんね。
ふと、手段が目的になってしまっていないか迷う時
私はスティーブの穏やかな顔を思い出し、肩の力を抜くようにしている。
数年前の彼との出会いが、ひとつの種蒔きになったことは明らかだ。
スティーブは こんな人。声がとっても素敵なの。
(音声は30秒程遅れて聞こえます。)
ミーハーな私は、彼のチャンティングCDを買い、サインしてもらった。。。
キルタンナイトは 本当に素晴らしかったんだよ。