ヴィーガンママのぼんやり妊娠日記
(at 22-May-2010)




私は、静けさが好き。



人の言い争う声や、TVのノイズ、街の喧騒からはできるだけ遠いところにいたい。



そうすることで自分のマインドを鎮め、神経のさざ波をできるだけ穏やかに過ごしてきた。




ひとりも好き。



友達は少ない。


仲間とワイワイやるよりも、ひとりでいる時間を優先させてきた結果。



今は、文字通り空気のような存在でもある旦那さんと、旦那さんのお仲間、

そして自分の親友と、数少ない友人・知人が今の私のよりどころ。


これ以上は何も望んでない。




でね、前置きが長くなったけど。


そんなややこしい私が妊娠して、新たな人格を持った存在(baby)と上手くやっていけるんだろうか?



なんて、妊娠発覚直後、正直そう思ってしまった。


しかも赤ちゃんて、丸裸のエネルギー体。満ち溢れたパワーそのものでしょう。


泣き声だけじゃない、その「強さ」のようなものに、耐えられるのか少し不安だった。


産まれたら、しばらくの間ひとりになれる時間もなくなるのだろう、と焦りもした。




だからその前に、いったん静けさの中に身を置きたかったんだ。



静寂の時間にどっぷり浸りたかった。




ヴィパッサナー瞑想の合宿に行こうとひそかに計画していた。



10日間、4時の起床から9時30分の就寝まで、ほぼ全ての時間を瞑想に費やす。


期間中は外部との接触を一切絶ち、インプットもアウトプットもない世界に身を置くことが参加の条件。


携帯やPC機器の持ち込み、読書や音楽を聞くこともなく(インプット)、

言葉を発することも、参加者とのアイコンタクトも、日記を書くことすらしない。(アウトプット)


ただただ沈黙と静寂の中で、自分の心と体に起こる変化の目撃者であること。

それがヴィパッサナー。



旦那さんは寛大な人だし、これまでも私の変なお願いや わがままな決断も、

熟考した上でいつだって私を信じて許してくれたから、今回も説得する自信は密かにあった。


あとは言い出すタイミングだけだった。

物事にはタイミングがすごく重要だからね。



だけど、私の身体の状態があまり良好でないことに加えて、

今回の非常事態。



さすがにもう、あきらめた。



この結果も、私のタイミングだったんだ。




でもまたいつか、時が訪れたら、このプラクティスに向き合いたいと思っている。



あと3か月もすれば、否応なく直面するであろう「丸裸のエネルギー体」とのぶつかりあい。


今はこの場所で、できるだけ静かな時間を過ごし、それと対等にやりあえるように自分を鍛錬しようと思う。





※ヴィパッサナーセンターは妊婦も受け入れてくれます。


そして妊娠期のこの体験はまたとない機会であり、「エクスタシーな体験だった。」というママの話も。。


食事の面でも、妊婦向けにある程度配慮してくれますが、基本的に粗食・菜食が主になります。

そのあたりを考慮したうえで、ご興味があったらぜひ日本ヴィパッサナー協会のHPをご覧になってみてください。