Entertainment show MAGICAL! vol.4を終えて | ☆THAT'S ENTERTAINMENT☆

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竹下恭平のブログです!
基本的にはお知らせごとを載せていきます。

Entertainment show MAGICAL! vol.4が終わって早くも1週間が過ぎました。主催者として、まずはご来場頂いた皆さま、ご出演頂いた出演者の皆さま、頼れるスタッフの皆さまに御礼申し上げます。
 

4回目となる今回の公演は思うところが色々ありました。柄にもなく今回の公演について振り返りたいと思います。

Entertainment show MAGICAL!は、2015年に第1回公演を開催しました。20代の前半は、小劇場演劇の舞監やタップダンスの公演に多く出演していました。その時に感じていたのは、来場して下さるお客様はその道の人、つまりは同業者が多いことでした。内輪で公演が回ってしまっていたのです。その時に、もし色々なジャンルの出演者が集まって、色々なタイプのお客様が馴染みのないジャンルに触れたら、新たに興味を持ってもらえるだろうか?そう考えて試しにやってみたのがMAGICAL!の始まりです。vol.1のこの辺りのお話は結構長くなってしまうので、今回は割愛します。
それから場所を劇場からライブハウスに移して毎年開催させて頂き、今回4回目となるvol.4に至った訳であります。

【当初はこんな規模でやる予定じゃなかった!】
当初の計画では、vol.4はあまり大きくせずこじんまりと開催したいと思っていました。ですがvol.2、3共にライブハウスで金曜日の1日限りでの開催だったので、せめて劇場で土日開催にして規模は小さめがいいなと思っておりました。なので選んだ劇場は武蔵野芸能小劇場。まさにちょうどいい規模の劇場だったのですが、行政系の劇場は使用日の半年前に抽選での予約になるのです。ここで私は生まれながらにしてのくじ運のなさを発揮し、抽選に漏れてしまいました。抽選会が終わった後、そのままの足で近くの喫茶店に入りPCを開き怒涛の会場検索。問い合わせ。小屋見。
色々と問い合わせるもこの時すでに開催の半年前。スケジュールがそう簡単に空いている訳もなく、時間だけが過ぎてしまいました。このまま会場が取れなければ今年は見送りかなと思っていた矢先に、最後の手段として残していたのが今回の会場である山王ヒルズホールです。ダメもとで問い合わせたらスケジュールOK。そのまま抑えて頂きました。この会場に決まった瞬間、こじんまりやりたいプランはなくなりました。(当初予定していた予算の倍に膨れ上がった為、自分で決めて自分でテンパる自分)
そして出演者の募集に進めることになりました。

【出演者のブッキング】
MAGICAL!の要となる出演アーティストのブッキングです。ここには毎年時間をかけ慎重に選定をしています。しかしながら今年は会場の決定が例年よりも2か月ほど遅れていたので、ぶっちゃけ焦りました。しかも規模も大きくしてしまったので、出演者もそれに相応しいメンバーを集めなくてはならず生きた心地はしてなかったです。
まずは過去に出演して頂いた出演者の打診から。久しぶりの出演となった空ノ牙さん、初演以来4人での出演となったベストブレンドさん、昨年から継続の企画団体シックスペースさん、佐々木萌さんは今回初出演のエレクトーン奏者おっちさんとのデュオで登場。そして頼れる初演以来毎年ご出演頂いているコヒツジズさん、KIRIさん、太平洋さん。
そして今年初出演の矢島慎之介さん(カプセル兵団2)、ぽにあい工房さん。以上の9組総勢27名でお送りすることとなりました。過去最高出演者人数です。

MAGICAL!では、初めてご出演頂く方には必ず一度直接お会いして、公演の企画意図や方針をご理解頂いた上で、さらにどのような活動をされているのかを確認した後にご出演の依頼をさせて頂いております。だからこそ出演者の皆様が、この公演に対して同じ方向で進んでいけているものと確信しています。

番外編で、実は今年は演劇系の応募が非常に多く、今回残念ながら出演を見送らせて頂いた団体様もいらっしゃいました。ですが公演全体、そしてその団体を想っての苦渋の決断であったことをご理解下さい。

【主催者として】
今回は急に規模を大きくしたとは言え、あらゆるところに手が回らずに関係者の皆様にはご迷惑をお掛けしました。これまでは規模があまり大きくなかったので、MAGICAL!の運営はほぼ1人ですべての作業を行っていけていました。しかしながら今年は規模を大きくしたことにより、1人で出来るキャパシティを常に少し超えた状態で劇場入り、そして本番を迎えてしまったことが一番の反省点です。劇場入りしてから、制作部門は当日制作担当に一任しましたが、それでも相当な苦労を掛けたことと思います。

そして何より悔しいのが、集客があまり伸ばせなかったことです。集客はMAGICAL!の毎年の課題ではあるのですが、今年はこれが顕著に表れたと思っています。
この少し特殊なスタイルで行う公演がゆえ宣伝の仕方がとても難しく、新規のお客様来場動機に上手くアプローチ出来ないのが毎年の課題でした。公演としてのUSPはあるものの、それを宣伝に反映出来ていなかったのです。もしかしたらUSP自体が弱いのかもしれません。
いずれにせよ現状として、出演者の集客力にそのほとんどを頼ってしまっているところに一番の課題を感じています。本来であれば出演者にチケットを売って頂かなくても主催者が集客して客席を埋めるのが当然で、出演者には販売に協力頂くというスタンスが理想の形です。そして出演者にもしっかりとギャランティーをお支払いを出来ることが一番なのですが、現状としてはチケットの販売数に応じてお支払いするチケットバック制にさせてもらっています。本来であればチケットバックというのは、基本のギャランティーを支払っている上で集客に協力した分のバックをもらう、いわば賞与的な位置付けであるべきだと思っているのですが、現状この理想の形には近付けないほど苦戦しています。ここは主催者としての力量のなさではないかと思うところです。

 

【ブラボーカードの導入】

話しはガラッと変わり、実際に来場頂いたお客様からの評判は今回とても良かったと報告を頂いています。大変ありがたい事です。そして今回初めて導入したブラボーカード。これは、お客様が素晴らしいと思った出演者、団体にその賛辞を形にして贈ることが出来るカードです。MAGICAL!では終演後は、出演者とお客様の面会の時間を設けています。これはどこの公演でも日常的に行われていることですが、お客様の中では、この面会をあまりよく思っていない方も多くいらっしゃいます。それも冒頭で触れた、内輪で公演が回っていることに付随します。MAGICAL!ではお客様に気軽に出演者と交流をしてほしいと思っていてどうしたらその機会を作れるかと考えた時に、はじめましての人でも話しかけるきっかけさえあれば、交流がしやすくなるのではないかと考えこのカードを導入しました。カードを渡すという行為をきっかけに会話に花を咲かせる、ビジネスマンの名刺交換と同じですね。最初のきっかけが大事です。そしてこのカードは出演者にとっても励みになったことと思います。

 

【最後に】

今回は個人的にとても多くの課題が残った公演でした。ですが、出演頂いた皆様は本当に魅力あふれる素晴らしい方々ばかりでした!そしてスタッフの皆様もこの公演のことを深く理解して頂き、それぞれの演目に真摯に向き合って下さいました。そしてなにより、ご来場頂いたお客様に心より御礼申し上げます。MAGICAL!は早いもので来年で5周年を迎えます。主催者としては、5回目まではとりあえずの一段落として続けたいと思っております。また来年皆様とお会いできるのを楽しみにしております!ありがとうございました!vol.5にどうぞご期待ください!