こんにちは〜☁

今日は昨日の記事の続きをば。



今日の記事はいつもにも増して長いよ?

準備OK?←誰?







一昨日、迷子犬を見つけたんですね。



どうしても放っておけず、息子を車校に送ったあと、その犬さん(柴犬)が、とあるお店の駐車場に入り、座り込んでしまっているところを保護。



お店のオーナー夫妻も老齢で、迷い込んできたシニア犬を追い払うこともできず、かと言ってどこに連絡していいかも分からず困っていたそう。



そこに、突然、中年のおばはん(私よ真顔)が現れて、



「突然すみません。迷子犬ですよね?ちょっと放っておけなくて…」



と入って来たもんだから、最初は面食らってたオーナー夫妻も、私が変な人ではないと分かってくれたようで安心してくれたε-(´∀`*)ホッ



柴さん、よく見ると、頭のてっぺんも白いものが目立つようになっており、これはおそらくシニア犬。

体はガリガリで、時期的に抜け毛もすごいし、爪も結構伸びてる。

首輪も付けてることから、捨てられたり野良ではないだろうと。



これは相当期間さまよい続けてたんじゃないか…?

とオーナー夫妻と私の見解。



「お水はあげたんやけどなー。あんまり飲まへんのよ…」と御主人。



実はその時私、うちの柴子も車に乗せてて、まだ朝の散歩も行ってない状態。

このまま先に迷子犬対策をすると、うちのお柴さんの膀胱が破裂してしまう!!



というわけで、

一旦自分の犬の散歩に行ってからまた帰ってきます!!



と言い残し、予備で持ってたリードで迷子犬さんを繋ぎ、お店にそのままお預けすることに。



とはいえ、飲まず食わずだったんじゃないかと思うと可哀想で、柴子に断りを入れて←

近くのコンビニでキャットフードを購入。




こんなやつ




近くのコンビニ、キャットフードしかないのよー。

なぜー笑い泣き

そういえば以前、トリマーさんから

「猫はドッグフードを食べてはいけないけど、犬はキャットフード食べれます」

と聞いていたので、なるべく食べやすいような、このカップの商品を購入!



でも、柴特有の警戒心なのか、はたまた、もう食べる気力もないくらい弱っているのか、ペロペロっと舐めただけであまり食べようとせず。



そして、車で15分くらいの我が家に帰り、とりあえず柴子を散歩させる。

ごめんね、柴子。

今日は出すもん出したらさっさと撤収よ!





人助け

犬助けなら仕方ないわね


※写真は別日に撮影したものです



排泄だけ終わらせてダッシュで帰宅、柴子を家に置いたら、またとんぼ返りで迷子犬さんの元へ。



すると、犬さん、おとなしくお店の日陰で座っている。

鰹を食べなかったのも気になってて、自宅から柴子のフードと、トッピング用に茹でてたミンチを少量持っていってたので、早速ミンチをあげてみると…



こちらはすごい勢いでパクパク。



お腹すいてたよね…。




というわけで、ここから迷子犬対策を。



まず、保健所へ連絡。

似たような犬さんの捜索願は出ていないとのこと。

とりあえず、特徴などと私の連絡先を伝えて電話を切る。

その際、警察にも届け出てくださいとの指示で、管轄の警察署に連絡。



警察にも捜索願的なものは出てきてないらしい。




そうだよなぁ…。

この痩せ細り方といい、首輪もこう言ってはなんだが、かなり年季の入ってる感じで、勝手なイメージで申し訳ないが、田舎のおじいちゃんおばあちゃんとかが、近所からもらってきた柴さんを飼ってるものの迷子になり、どこへ連絡していいかもわからずそのまま1ヶ月とか…




と、この柴さんの生きてきた背景を想像してしまい、思わず恐怖を感じる。




この子、もし飼い主が見つからなかったらどうしよう?

保健所に連れて行かれたらその後は…?




保健所に連絡したとき、

「もしこの子をそちらにお預けした場合、その後はどうなるんでしょうか…。殺処分とかあり得るんでしょうか…」

と聞いてみると、

「まずは、譲渡対象になるかどうか、こちらで診断したりして、そうなれば愛護センターで里親探し、そうでなければ…そうですねぇ…そういうこと(殺処分)も…」

とのこと。




えー…。

チョマテヨー…。




そこから、私の頭の中は、とにかくこの子が余生を幸せに生きる道を…!!

と勝手にグルグル…。




とりあえず警察には

「警察署には犬小屋もあり、一週間はお預かりできますので、まずは連れてきて書類を作成していただいてもいいでしょうか」



と言われたので、車に乗せて連れて行くことに。




この柴さん、リードを付けるときにも思ったんだけど、決して人にいじめられてはいない。

素直に繋がせてくれるし、

「行こう?」

と声かけると、スッと立って、自分から散歩に行こうとする素振りまで見せる。



さすがに、車に乗ろうと声をかけたら、

「え…どうしたらいいの…?」

と戸惑う姿勢を見せたので、ここはちょっと失礼して抱っこさせていただき、助手席へ。



柴子ごめんね。

あなたの特等席だけど、ちょっと貸してあげて。







あたいは家で寝てるからいいわよ




抱っこしたらね。

体長は柴子よりずっと大きいのに、軽々抱き上げられるのえーん

柴子より5キロくらいは細いんじゃないかと思うくらい。

骨も出てるし、本当に長い間何も食べてないんだねえーん




そして、車に乗せてもちっとも嫌がることなく、とってもおとなしい柴さん。



さすがにキョロキョロ落ち着かない様子だけど、約20分のドライブも、全く困らない。



その間、柴さんの不安を少しでも和らげようと(?)、ひとりでめっちゃ話しかけてみるアラフィフおばさん。



「あんた、名前なんていうの」

「ポチ?ハチ?ロク?ゴロウ?」

「あんたが喋れたらいいのにねぇ…」



柴さん、オールスルー。



もう、私の中では、飼い主は田舎の老夫婦と決めてかかってるから、フェルディナンドとか言う名前は出てこないわよ←そんな名前の柴さん見たことないが。




で、警察に到着。

とりあえず、着いたらまず上に上がってきてくださいと言われていたので、エアコンをかけたまま、柴さんには車内で待っていただく。



でもね。

このときすでに、柴さんには私しか頼る人がいないわけで、鍵をかけて車外に出た私を、じーっと心細そうに見つめるの。




アカン。

この子は絶対殺処分とかにできん。




と思いながら、まず署内へひとりで入る。

担当の女性が出てきてくれて、犬小屋へ抱っこして連れて行ってくれることに。

まずは、そこでマイクロチップが入っているかどうかを機械で確認してくれる模様。

その間、私は拾得物預かり書を作成しに署内へ。




頼む!

どうかチップ入っててくれーーー!!!




と祈ったけど…




「入ってませんでした…」

そ、そうか…

やっぱり、飼い主さん、田舎のおじいちゃんだから…←




拾得物預かり書を作成した際に言われたのは次の通り。




●警察では一週間預かってお世話します

●その間飼い主が見つからなければ、保健所へ移動することもできます

●貴方(私)は所有権を放棄しますか?このまま所有権を持っておくこともできます




うーーーーーーーーーーーーん




だ、大丈夫なの?!

保健所?!!




「とりあえず一週間預かっていただいて、もしその期限が切れたら、その時に又私に連絡いただけますか??それまでは私が所有権を持ちます。」




ということで、柴さんとはお別れ。




その際、担当の女性に

「これって…飼い主って見つかるもんですか…?見た所、だいぶやつれてるし、まだ届けも出てないと聞いたんですが…」

と聞くと

「首輪をつけている子は、大体3日ぐらいで見つかりますよ。」

との心強いお言葉をいただく。





でも、そこで安心はしていられない。




私の中ではホラ。

もう勝手に、「捜索を諦めた老夫婦」が飼い主ってことになってるから!!



まずは、ネットなどで迷子犬保護の情報を掲載。




そこから、もう、いろんな民間保護団体をネットで探しては連絡連絡連絡!



昨日も書いたけど、連絡先も、電話番号はこのご時世書かれてないのよね。

ほとんどメールかインスタでのお問い合わせ。



仕方なく、メール問い合わせをするも、

「当会は、ボランティアが個人宅で犬たちを預かっています。シニアとは言え中型犬を預かるキャパはありません。お役に立てず申し訳ありません」

との返事…。



だよな…。




あと、こういった団体さんのホームページを見ると




「保健所や愛護センターで引き取り手のないワンちゃんを引き出して面倒を見ています」

とは書かれてるんだけど、一般人が保護した迷い犬も預かりますとは書かれていない。



そりゃそうだよなぁ…

そんなこと書いたら、姥捨て山みたいなことになりかねないもんね…。



だから、こういう団体さんにお願いしてもいいものかどうかすら分からない。

けど、できることは全部してあげたい。




もう、保健所へお願いするしかないのか…

もしくは、旦那に頼み込んで、私が面倒見るか…

とあれこれ考えていたところ、



唯一電話番号が記載されてた団体さんから折り返し電話が!!




保護したときの状況や柴さんの特徴などを伝えると

「あー。自分で散歩に行こうとしたり、車に乗せても平気だったり、シニアとは言え自力でいろいろできる子なら、殺処分はおそらくないですよ。里親探ししてもらえるはずです。昔とは違うのでね」

と言ってもらえて、ちょっとε-(´∀`*)ホッ



 

それを聞いて、最悪一週間経っても見つからなければ、保健所へお願いする道も見えてきた。




ただ、この方曰く、やはり、迷子犬で飼い主が見つからないのは、圧倒的に柴犬が多いと。

外飼いが昔から多いことに加えて、田舎のおじいちゃんおばあちゃんが飼うのに柴犬が多いから、下手したらいなくなったことにすら気づかない飼い主さんもいるんですよ、と。

ほら…私の心配的中…。






とりあえず、一週間は猶予があるから、それまでに、私も、自分か自分の周りで飼ってもらえる人いないかどうかだけでも道を探っておこう…と。






そして、夕方、もうあたりが暗くなってきた18時過ぎ。





警察署から電話が!




この時間に警察署から電話!

間違いない!!

これは飼い主見つかったのでは?!




私「はい!!ずんです!!」←あり得ないテンション

女性「朝お預かりしたワンちゃん、飼い主さんが無事見つかりましたー」

私「!!!!!」







よかったですぅーーーーーーー笑い泣き



思わず叫んだよね



担当の女性も電話のむこうでドン引きしてたはずだわ。




経緯を聞いてみると、夕方、飼い主さんらしき人から電話で問い合わせがあり、特徴が一致するということで会わせたら見事その柴さんだった模様。




わたし、拾得物預かり書を作った時に、見つかった場合の謝礼は断ってたんだけど、

「もし飼い主さんが直接お電話でお礼を言いたい場合は教えてもいいですか?」

と言われたことにはOKしてた(いろいろ話も聞いてみたかった)ので、後ほど飼い主さんからも連絡あると思いますとのこと。




おじいさんだよね?

結構老齢のおじいさんだよね?←妄想




すると、飼い主さんから電話が!




「もしもし…あのー、ずんさんでしょうか。私、犬を保護していただいた〇〇と申しますが…」





ひらめき





めっちゃ、私と同世代ぐらいの男性だったー!

いや、なんなら私より若いっぽいー!!




とにもかくにも、もう私は

「よかったですーー!!ほんとによかったですー!!!」

しか出てこない。




飼い主さんも引いとるわい。




ちょっと落ち着いて、事の経緯を聞いてみると、




「昨日の夜に脱走しまして、家族みんなで探してたんです。もしかしたら、警察か保健所に行ってないかとダメ元で電話したら…。本当にありがとうございます。家族みんな安心しています。」





ん?昨日の夜?





何週間とか彷徨ってたんじゃないの?ひらめき





ことごとく外れる私の予想。




てことは、あれだね。

もうかなりのシニアで、食欲も落ちてるのかなぁと。




お店の老夫婦が預かってくれてたので、もしお礼を言うならできればそのご夫婦にもどうぞって話もしたりして、最後に、これだけは聞いておきたかったことを聞いてみる。





「ワンちゃんのお名前ってなんておっしゃるんですか?」





「え?あ、〇〇です」

※身バレ防止の為伏せます





とてもポピュラーな日本名だったのに、またしても予想外れた真顔




そら、いくら呼んでも反応しないわ。





というわけで、長々と書いたけど、迷子犬保護記は上記の通り、なんだけど…




実は、何故私がこんなにこの子を放っておけなかったかと言うと、まぁ人道的にってのもあるし、同じ柴犬オーナーとして、柴だから余計に放っておけなかったというのもあるんだけど、




昔、実家で飼っていた柴犬が、同じく年老いて認知症が出てきてて、ある夜、柵を越えて脱走しまして。

もう、少しの段差も上がれないくらい足腰が弱ってたのに、最後の力を振り絞ったのかな。

その子をとても大切にしていた父は、もちろん保健所にも警察にも問い合わせたし、チラシ作ったり地元紙に載せてもらったり、いろんな手を尽くしたけど見つからず、結局そのままお別れになってしまって。



私はその時もう結婚して家を出てたんだけど、当時はまだSNSで拡散!みたいな手もなくて、ずーっと心残りだったんです。



今回、この柴さんを見つけたとき、うちの子を救ってあげられなかった代わり…というにはおこがましいんだけど、どうしても放っておけず、自分で責任取ることもできないのに保護してしまったんだけど、運良く飼い主さんが見つかって、本当に本当に良かった。



そういえばうちの子も、年老いてからはご飯が食べれず、父がいつも牛肉を買ってきて食べさせたり、どうにか体重を増やそうと頑張ってたなと。

今回の柴さんも、もしかしたら、そんな感じなのかなぁとぼんやり思ったり。



もしかしたらうちの子も、誰かに何処かで保護されて、最期まで幸せに生きてくれたんじゃないだろうか。




なんて、




この予想は当たっててほしいと願うばかりです。










ちなみに、痩せ細った柴さんを抱っこした感触が残ってたその日の夕方、柴子を抱っこしてみたら……









何さ?

何か言いたいことでも?