こんばんは。
地域リハビリのスペシャリストを目指すたけじゅんです。

私が勤めている自立訓練事業は平成20年に立ち上げてから、生活リハビリがなかなか認知されずに苦しい経営が続いていましたが、このところ毎週のように新規の相談が増え、ようやく波に乗れてきた感じがあります。
また今月は脳卒中の方から復職と再就職が決まるなど、うれしい実績も増えてきています。

この5年間、事業の認識を広めるために様々な取り組みをしてきましたが、その中でも一番効果があったと感じるのは、「顔が見える関係づくり」でした。

介護保険の業界では当たり前のようにやっている、毎月始めのケアマネへの提供実績票の手渡し業務に象徴されるように、福祉の世界では顔つながりが非常に強く反映されています。

一方、医療業界だとカルテや施設間報告書などの文面だけでも情報共有が図れるため、顔のつながりは地域ほど重要視されていないように感じます。

この差は、医療福祉双方の接点である退院時に影響を及ぼします。入院中に担当していた医療スタッフが、どんなにたくさんの思いや期待を抱いてサマリーを書いても、直接話し合う文化の福祉スタッフには文面だけでは意図が伝わりきらないことがよくあります。

福祉の業界から、医療スタッフに伝えたいことは、
その熱い思いや期待を直接伝えてください!ということです。

文面では響かなくても、直接伝えれば福祉スタッフは動きます。カンファレンスや担当者会議を通して、話し合いながら情報を共有し、支援方針を決めいていくのが福祉の文化ですから。