こんにちは。

地域リハビリのスペシャリストを目指すたけじゅんです。



先日、母校の作業療法学生を対象にした、プレ実習「評価ボランティア講座」が、無事終了しました。

今回はのべ19人の学生の参加があり、参加率95%の人気イベント!?でした。



この講座では、当施設に通所しているクライアントの再評価を、評価実習前のOT学生がやってみるというもので、今年で5年目の取り組みになります。



初めて臨床でクライアントと直接触れる学生たちに指導して、初心を思い出しつつ、改めてコミュニケーションの大切さを感じました。



自分は初めて評価実習でクライアントを評価する際に、何から始めればよいのか全くわからず、とりあえず無難なROMを黙々とやっていました。授業では個々の評価の練習はしますが、目的とリンクさせたり、どのような流れでやるのかといったことはやらなかった(と思う)ので、とっても困った記憶があります。典型的なダメパターンですね。



その後、地域リハビリの分野で働き始めて、誰が相手でも「何を評価すればいいのかわからない」ということはなくなりました。



クライアントが教えてくれることに気づいたのです。



リハビリの目的や目標はすでにクライアントの中にあります。



クライアントからお話を聞けば、その中に目的や目標が見つかり、何を評価すべきなのかが自然と見えてきます。



今回のOT学生にも、評価に入る前にクライアントのこれまでの取り組みやリハビリの目標を確認してから評価するように伝えています。

ある学生は、クライアントのお話を聴いた後、自分なりに気になったところを書き出したらそれと同じことが評価のオーダーリストに出ていた、と報告してくれました。この学生は一個人としてのクライアントと向き合って評価ができたのでしょう。



作業療法は、クライアントが大切にしている作業ができるように支援する職業だと思っています。今回の評価ボランティア講座を通して、学生たちがクライアントの声にしっかり耳を傾けられる作業療法士になってほしいと感じましたし、自分ももっともっとこれらのことを意識していかなきゃと感じました。



学生さんたちはお疲れ様でした!良い夏休みを!