こんばんは。
地域リハビリのスペシャリストを目指すたけじゅんです。

娘の風邪がうつったのか、なんだかフラフラします。
仕事には影響がでないように気を付けます。

昨年に引き続き、防災対策委員会を担当していますが、
課題となっているのが、津波発生時の利用者の階段避難です。

うちの施設には、赤ちゃんからお年寄りまで幅広い年代の方がそろい、
身体障害、知的障害、精神障害、認知症と疾患別に見ても多様な方が集まっています。

そんな中での避難はかなり複雑で難しいことになっていますが、
その中でも特に、車いすしか移動手段を持たない方の階段避難の仕方が課題となっています。

体重の軽い方は、車いすを捨てておんぶ等で上階へ避難することができますが、
重度の方、体重の重い方となると、避難手段は限られてきます。

当施設では、写真のように、3~4人で介助する方法を採用しています。
車いすをティッピングして、後輪を転がして登っていきます。

OTたけじゅんの地域リハブログ

この時後ろで引き上げる役の人は2人にすることがあります。
時間と人手がかかりますが、
麻痺があったり、けがなどのリスクがある場合は、
今のところこの方法か担架での搬送しか思い浮かびません。

他の施設で何か良い方法がございましたら教えていただけると幸いです。
因みに2~3人で担いだりして運搬する方法も検証しましたが、かなりの熟練とパワーを要するため、
練習時間も限られたスタッフが習得するのは難しいと評価しています。

また、避難訓練を重ねていくうちに、
必要な準備は避難の手段を考えるだけではないこと気づきました。

津波避難時は、できるだけ力のあるスタッフが車いす避難の応援に駆けつけられるように、周囲のスタッフと打ち合わせておくこと。

自分がどの介助部分を担うことができるのかを把握しておくこと。

これらも大事な準備で、おそらく実際の場面で大きな影響を及ぼします。

地震に備えて何が準備できるのか。
どうしたら全員無事に避難させることができるのか。
去年1年間では出せなかった結論を、今年こそ出したいと思います。