こんばんは星
地域リハビリのスペシャリストキラキラを目指すたけじゅんです。

先日、母校の作業療法学生の施設見学があり、1学年丸々26名の学生を1日担当しました。

今回の見学のテーマ決めに際して、大学のシラバスを参照し、

「地域の作業療法の面白さを知ってもらう」

ことに決めました。


当日、リハ室で私の前にずらっと並んだ学生に対し、

私「シラバス読んで来た方?」

学生「シーン。。。むっ

私「うちの施設のHPをチェックして来た方?」

学生「シーン。。。むっ

おいおいおい、まさか何しに来たかわからずに来たのでしょうか。

最近受け身の学生が多いとは聞いていましたが、これはまずいですね~。

「甘~い!」と言いたかったですが、今回の見学のテーマは「地域の作業療法の面白さを知ってもらう」ことにしていますから、しょっぱなから怒ってしまっては楽しさを感じることが難しくなってしまいます。

ということで、施設見学やプログラムの見学が”ただの見学”になってしまわない仕込みが必要になりました。

そこで、

「見学を通して作業療法士として提案できるアイディアを1人10個以上探す」

という宝探し課題を与え、見学終了後にそれを発表してもらうようにしました。

そして、見学終了後、

私「場面ごとに作業療法士としての提案を発表してもらいましょう。この施設で何か提案を思いついた方?」

学生「シーン。。。むっ

またかよえっ!ということで、今度はアウトプットのための仕込みが必要な様子。

グループに分かれて、ディスカッション形式でアイディアを引出し、発表してもらうようにしました。

ルールは、「意見に対し否定をしない」「必ず全員意見を言う」で話し合ってもらいました。

これでようやく意見が出るようになってきたのですが、みんなそれをメモるのに必死で、出されたアイディアにほとんどコメントが付きません。

そこでさらに「書記を決め、その人以外はメモを取らない」というルールを追加し、ようやく活発なディスカッションを行うことができました。

宝探し課題の仕込みも効いて、それぞれたくさんのアイディアが出され、「地域は作業療法士がやれることいっぱいあるじゃん!」と感じてもらうことに成功しました。

私が設定していたテーマは概ね成功です音譜

施設にとって有益なアイディアもたくさん頂けましたべーっだ!

今回の施設見学で、地域の作業療法士の役割りや、資源・制度の重要性、さらには地域での生活イメージまで思いを巡らせることができた学生がどのくらいいるのかはわかりませんが、現場ならではの生情報から、多くのメッセージを感じ取ってくれていることを期待しています。
OTたけじゅんの地域リハブログ
そしてぜひ地域で働いてください!