こんばんは、地域リハビリのスペシャリストを目指すたけじゅんです。
横須賀のしょうぶ園もだいぶ花が咲いてきましたよ。
今日は、施設内で研修がありました。
テーマは「精神障害者の理解と支援」についてで、市のベテラン保健師さんに講師としてお越しいただきました。
今回の研修は、勉強になることがたくさんありましたが、その中でも大事だなぁと感じた1点を挙げるとしたら、「相手の思いを受け止める」支援でしょうか。コミュニケーションの基本ともいえる関わり方ですが、相手が精神疾患を持っていたり、高次脳機能障害を持っていたりすると、なかなか対象者の思いが理解できず、受け止めることができません。そのために、研修では前半を障害の理解、後半をロールプレイで事例を通した支援の実践の2本立てとし、思いを受け止めるための土台作りから行いました。
相手の思いを受け止めることは、簡単なようで実はとても難しいことだと思います。
精神症状が出て爆発している方や、高次脳機能障害により混乱し、不穏になっている方に対して、どう受け止めればよいのか。
まずは、気持ちに共感を示し、クルーダウンを図ること。
怒っていたら、「不満があったんですね」、泣いていたら「悲しかったんですね」といった具合に、感情に対して共感を示すことがよいようです。
ここでありがちなのが、抑止する声がけをすることで、否定の言葉は共感とは真逆の印象を相手に与え、相手の理解から遠ざかってしまいます。
そして、なぜそうした状態になったのかを訪ねることで、症状の核となる原因を探します(フィードバック)。
どんな場面でも、だれが相手でも、相手に対し好意を持ち、自分の心に余裕をもって接すること(I'm OKの状態)が、よい支援を行うための大切な心の準備と言えます。
自分の心に今余裕はあるのかな…?どうしても好意を持てない相手っているかな…?この人のストレングスやチャームポイントってなんだろう…?
研修後、さっそくいろいろなことが頭の中を過ります。
もっといい関わりができる可能性がある。そう思うと、また明日からの仕事が楽しくなりますね♪
