こんばんは、地域リハビリのスペシャリストを目指すたけじゅんです。


今日は、総合臨床実習の作業療法学生の事例報告会を行いました。

総合臨床実習は、作業療法学生にとって最後の実習で、評価から問題の抽出、目標設定、プログラムの計画までできるようになることを求められます。つまり実習指導者は、実習生を一人前の作業療法士に育てて送り出すことが求められているのです。

作業療法の世界では、こうした長期にわたる実習や事例報告会は当たり前ですが、福祉の現場では、事例を担当することは珍しく、今回の報告会は新鮮だったようです。


事例報告は、「はじめに」「一般情報」「初期評価」「課題の抽出」「目標設定」「リハビリプログラム」「再評価」「まとめ・考察」といった病院の事例報告で使用する形でレジュメを作成し、発表10分質疑応答10分としました。

福祉中心の職場で、あえてクラッシックなリハ科の事例報告を行った理由は、他職種の方に、作業療法の考え方のプロセスを知って欲しいという考えがあったからです。

まず、作業療法の考え方を知っていただいた上で、それぞれの立場での意見を発言していただくことで、あげ足を取ったりダメ出しをするのではなく、+αのディスカッションができることを目指しました。

レジュメの文章にも医療用語が極力入らないように配慮し、難しい単語は意味の説明を加えて発表するように指導しました。こうした作業も、地域の他職種と連携するにあたって、大切な工程になることを知って欲しいという狙いがありました。

おかげさまで、活発な意見交換があり、報告会を通じ、また一歩、施設内での作業療法(地域リハビリ)の理解が深められることができたように感じます。


いろいろなコメントをいただき、実習生ともども大変勉強になりました。

反省点もたくさんありましたので、今後に生かしていきたいと思います。今日はどうもありがとうございました。