昨日の記事で、料理の難易度について書きましたが、今日は具体的にレシピ本の難易度を検証したいと思います。
昨日挙げた料理の難易度に影響すると考えられる6つの要素(材料・調味料・道具の種類、調理工程・品目・情報量)を考慮して、易しい順にピックアップしてみます。
まず①『新片手で簡単クッキング 』
片麻痺の方用に作成されたレシピ本で、情報量の多さは随一です。
半調理品を利用したレシピが多いのも特徴です。
実際のレシピのページを見ると、左ページ上に完成写真が、左下には使用する道具一覧が写真で、右下には材料と調味料が写真で示されています。
そして右ページに調理工程が一人称視点で写真入りで描かれ、火加減や調味料の量もイラスト入りで示されています。
②『COOKPAD』より電子レンジレシピ
言わずと知れた、日本最大級の投稿レシピサイトで、料理難易度はピンきりですが、「電子レンジ」や「簡単」などの検索ワードで、やさしめのレシピを検索することができます。
たとえば、電子レンジ+もやし で検索してヒットした「もやしナムル」ですが、調理工程は袋のままチンして塩とごま油を足してもんで完成という簡単レシピ。
このレシピに道具リストと調理工程の図説を加えれば、簡単で丁寧なレシピが完成します。
③『オレンジページ 手間なし シリーズ』(他に、即・温・早・得・和などがあり全巻そろえています♪)
このシリーズは適応対象が広いので、全巻そろえてヘビーローテーションしています。
特徴は、材料が写真で示され、切り方も写真があること、材料や調味料の種類が比較的少ないこと、4ステップの調理工程で完成することなどが挙げられます。
このレベルになると、かなり出来栄えの良い料理ができるので、「料理作ったぞ!」という達成感が違います。
④『オレンジページ はらぺこレシピ シリーズ』
このシリーズは、情報の少なさ、材料や調味料の多さという点で、前のシリーズよりは難易度が難しいと思います。
写真のように、レシピは完成写真と文字だけで構成され、調味料のの種類も多くなってきます。
それまで以上に段取り力や想像力が必要になりますので、やはり難しめの料理本と言えるでしょう。
料理本の難易度だけが料理の難易度に影響するわけではなく、一度に作る品目数や量、時間的な制限など難易度に影響する因子はいくつかあります。
まずはしっかり対象者がどのくらい作業ができるのか、段取りができるのかをしっかり把握し、その人のレベルにあった難易度のレシピ本を紹介することが大事だと思います。


