障害者や高齢者は退院あるいは退所した際に、住居の改修工事を行うことがあります。
障害者の場合、脳卒中など回復する可能性がある方や逆に病気が進行していくことが予測される場合、何をあるいはどの時期の身体状況を対象にして住改修を行えばよいのかは難しい問題です。
ただ、退院した際に、100%の力を出さないと生活ができないような住改修では、生活するだけで疲れてしまいますし、調子の悪い日には対応できないかもしれません。
短期入所から帰ってきたらベッド策がなくて自力で起きられなくなってしまったらますます機能は落ちてしまいます。
100%ではなく、6~70%の力で無理なく生活ができる程度の住改修が現実的なように感じます。
病院では「訓練の場面ではできているからその福祉機器は必要ない」とリハスタッフからカンファレンスを通じて言われることがありますが、訓練と生活では場面が違いますし、おそらく訓練では100%に近い力を使っていることも予想されます。
地域では、本人だけでなく、介護者の介護負担も考えなくてはならず、やはり無理はできません。
そのため、病院のリハ科と話が合わないこともありますが、今後も本人と家族にとって一番いいプランを一生懸命探っていきたいと思います。