当センターでは、週5日のうち2日「家事・調理訓練」の日を設けています(月曜日午後・木曜日午後)。
片麻痺や車いすの方が中心ですが、脳性麻痺や神経性難病、リウマチの方もいらっしゃっています。
もともと主婦だった方
一人暮らしを目指す方
もとコックさん…
いろんな背景を持った方が、調理の自立(自律)を目指して参加しています。
訓練は、当センターの調理室(アトリエ)での調理訓練が中心です。
まずは道具や設備など環境が整った中で、練習します。
道具や自助具の使い方を練習します。
調理実践の中で段取り力や見通す力、すなわち企画力を養っていきます。
レシピを読んだり、メンバーと味付けや道具の使い方の相談をしたりと、失語訓練にも最適です。
(高次脳機能障害のある方も多いんです。)
片麻痺の方などの場合、ほとんどの時間を立って料理するので、体力や立位耐久性も向上します。
杖をつかずに室内を移動できるようになる方もいます。
そしてもちろん、最終的には自宅で調理できること目指しますので、訪問して台所をチェックし、使いやすいように環境を整備します。必要あれば訪問訓練で、自宅で調理訓練を行います。
ヘルパーや家族に介入方法を伝える場合は、ケア会議を開いて伝達します。
こうして何名もの方が「家事・調理訓練」を卒業し、多くの方が今でも料理を続けています。
今後も訓練で作った料理や訓練で使用したレシピの本をどんどん紹介していくので、是非ご参照ください。