20年ほど前の2004年頃から、彼の名前を見るようになった。吉田恒氏⬇︎
今はマネックス証券のようだが、2000年代には別のFX会社に彼の記事が掲載され、分析が面白く的確だった。短期的な為替予想もかなり当たっていた。
といっても体感6〜7割くらい。が、為替の予想は極めて困難であり、それだけ当てられたら名人クラスである。もちろん盲信はよくないが、為替の予想や分析が上手いと思われ、予想の結果よりもその根拠に注目してた。
時々彼の意見は参考にさせていただいたが、本日彼に対して、失望するにあまりある記事を発見したので、ここに紹介する。
吉田氏によると、2000年以降120円以上の円安は4回あったという。それは…
2002年、2007年、2015年、今回(私は今回の円安とは2022年3月以降を指す。が、吉田氏は今年2024年に限定して言っているようだ)
・この内2002年と2015年は、貿易の経常収支が悪化したのでそれに起因している。
・2007年と今年は、経常収支が大幅に改善している。これは明らかに日米金利差が原因だ。
・だから今回の円安は、経常収支悪化による円の危機でも何でもなく、金利差が原因の投機円安だ。
…と吉田氏は主張している。
私はこれは違うだろう❗️と反論したくなった。
私の意見はこうだ。⬇︎
・金利差だけで150〜160円までの円安はない。
・日米金利差だけが原因なら、一昨年秋の時点で円高トレンドに向かう筈である。
・金利差だけが原因で、円の毀損がないのなら「リスクオフの円買い」は未だ健在の筈だ。だが、今現在リスクオフの円買いは全く消滅したとしか思えない。
・「円キャリートレードの巻き返し」という言葉を未だに使いたがる人がいるが、その巻き返しすら全く起きる気配がない。
彼は一昨年に、フェーズが変わった(アベノミクスの後遺症で円の価値が毀損し始めた)ことに気づいていないらしい。
一昨年3月にフェーズが変わり、円の崩壊へ向かう段階へ突入、それも数ヶ月ごとにフェーズが変化しているのである。
とにかく吉田氏の意見が正しいなら、今後円高に向かう筈だ。だが、違っていた場合それも、円の毀損が円安の原因なら、今後益々円安へ向かい円安暴走は止まらなくなる。
吉田氏はこのフェーズの変化に気づいておらず、以前と同じ見方しかしてないのでは❓ないか。あるいは薄々気がついてはいるが、全く黙殺してるのか❓のどちらかだろう。
良かったら、下のクリックもお願いします。