やや遅れてしまったが、NYダウの有名な暴落サイン、ヒンデンブルグ・オーメンが6月2日に点灯したとの記事があった。
1.ニューヨーク証券取引所(NYSE)での52週高値更新銘柄と52週安値更新銘柄の数が共にその日の値上がり・値下がり銘柄合計数の2.8%以上
2.NYSEインデックスの値が50営業日前を上回っている
3.短期的な騰勢を示すマクラレンオシレーターの値がマイナス
4.52週高値更新銘柄数が52週安値更新銘柄数の二倍を超えない
このサインが現れると以下のようになる。
・77%(80%との意見も)の確率で、株価が5%以上の下落
・パニック売りとなる可能性が41%
・重大なクラッシュとなる可能性が24%
もちろん、サインが出ても暴落しないケースはあるが、1985年以降のNY市場では、暴落した時は全て前兆としてこのサインが現れたのだ。
昨年10月始めに点灯しかかったが、この時は未遂に終わった。前回点灯したのは2015年6月中旬。このときは、同8月の中国株大暴落を受けて、NYダウは1万8000ドル台から1万5000ドル台まで下落した。
同6月から8月の間だと、約2カ月で約15%の下落だったが、同8月19日から同24日わずか4営業日で2000ドル以上も下落していることから、重大なクラッシュととらえてもいい下落だったといえよう。
今年もまた同じ程度下落すると仮定すると、2ヶ月で15%、3,000ドルほど暴落することになる。すると現在ダウは21,000ドルくらいなので、18,000ドルくらいになることになる。
この18,000ドルというのは、昨年11月のトランプ相場開始前の水準とほぼ同じである。