幼稚園に迎えに行くのは、
ちょうど室内自由保育の時間。
相変わらず女の子に混じって、
テーブルで塗り絵をしている息子。

床にはブロックに夢中な男の子たち。
車や建物を作ってる。

どうしてうちの息子は、
あんまりブロックで遊ばないのかなぁ。
ブロックは立体感覚が養われそうだし、
創造力もつきそうだし、
ブロックでももっと遊べばいいのに…。

と、いつも思ってしまいます。
そんなある日。

いつもブロックをしている男の子のお母さんが、
「家でも幼稚園でもブロックばかり。
机に向かって座るなんて、全くできない。
息子君が羨ましい」
とため意をついていました。

そうか?そうかなぁ。
塗り絵してるだけだけど。

そしてある日、
その男の子が珍しく塗り絵をしていたときのこと。
そのお母さんは迎えに来るなり驚いて、
「えーっ?!塗り絵したの?!凄いじゃん!!やるじゃん!!上手だねー!!」
とその子をめちゃくちゃ褒めて、
先生も
「初の塗り絵ですよー!上手に塗りましたよ!!」
とニコニコしてました。
その塗り絵はぐちゃぐちゃ〜とクレヨンを走らせただけのものでしたけど、そのお母さんはとても嬉しそうでした。

なーんだ。
みんな、隣の芝生は青いんだなぁ。
うちの息子も、他の誰かから見たら、羨ましいと思われてたりするんだなぁ。

新鮮で不思議な気分でした。

うん、隣の芝生は青い。