一日が過ぎた

 

一人だけ、私が沖縄旅行をする予定だったのを知ってる人がいて

 

「なぜいかなかったの?」とLINEにて。

 

言いたいことと、言えることと、言えないことが交錯して

 

結局、返事もできない。

 

 

夕方、彼から電話があって、5時間ぐらい話す。

 

90%以上、仕事の話。

 

彼は10年前に離婚している。

 

すでに30歳近いお子さんが3人いて、良好な関係の模様。

 

子どもと会えなくなるから、俺は再婚はしない、と、宣言され済。

 

再婚したいわけではないけれど、

 

なんだかんだといって、結局彼は、退職したら、

 

お子さんと別れた奥さんのいる地元に帰るのだと思う。

 

そして、そこで穏やかな時間を過ごして、

 

彼の最期は、お子さんが看取るのだとしたら

 

彼は今、私で、暇つぶしをしているのだろうな、と思うようになった。

 

 

一人暮らしを始める時から、彼が手伝ってくれて、

 

一人で困るはず・暇になるはずの時間をすべて埋めてくれたから

 

私は一人暮らしで寂しい思いをしたことはこれまでになかった。

 

でもよくよく考えれば、暇つぶしされているだけなんだよな。

 

 

こうやって、一人になってみて、つくづく思うのは、

 

今76歳の母が他界してしまえば、私は本当に一人になってしまう、ということ。

 

弟家族はいるけれど、近くに住んでも邪魔だろうし、

 

娘は4年前に先にお空でお仕事をするようになってしまったし、

 

パパとはどうしても先行きが見えなくて、離婚してしまったし。

 

 

私が今、こんな時間を過ごしているなんて、

 

10年前の世界では一体だれが想像しただろう・・・

 

 

でも、最近ようやく

 

似たような心持ちの方が世の中にたくさんいるのではないかと

 

少し思えるようになってきた。

 

例えば、震災でなにかあった方とか、思いがけない事故でなにかあった方とか。

 

その方たちも、どうしようもないものを胸に抱えて、苦しいまま生きているんだろうな。

 

私と同じように、もう、生きてるだけで許してくれ、という気持ちで。