いやぁー😭

ちょっとなんなの?

こんなんきてたの気付いてた?





やめてー!!!


ボベミアンユンギは反則ですよね。



ただですね。


こんな人がですよ?


こんな格好の人が。


大自然の中にポツリといたら。


この現代社会に実際にもしいたとしたら。


相当ヤバい人だと思うのでみかけたとしても。


絶対に車から降りずにイケメンだなぁってヨダレを垂らして、泣く泣く通り過ぎると思う。


なんであの人あんな格好でグランピングしてるんだろう?って。


罰ゲーム?


イケメンなのにもったいないって。


顔色悪いし。



大丈夫かなとか心配しながら通り過ぎることになるのだろうけど。


写真集としては最高だよ!!!


この写真集は老若男女絶対に通り過ぎられません。


ということで妄想入りま〜すニヤニヤ


逃げる方は急いで逃げてね♡









私はインディアン酋長の娘。


決められていた結婚相手が変わってしまった。


幼馴染から隣の部族の酋長の息子に。


最近病に倒れた父が弱気になり折り合いの悪い部族と和平を結ぶための政略結婚。


この村のためなら誰が相手になろうと我慢するつもりでいた。


喜んで結婚するつもりでいた。


恋仲の幼馴染を守るためにも。


でもその男だけは嫌だった。




三年に一度、各部族の成人を迎えた未婚の男子が集められる。


強さを競う祭りのために。


そこで一番になった者は集められた年頃の娘達の中から結婚相手を一番に選ぶことが出来る。


力比べは建前で実際は部族同士の争いを防ぐためや近親婚が重ならないよう部族を越えての婚姻を結ぶためだ。


もちろん指名されたら断ることが出来ない。


通常は酋長の娘は除外されるのにこの年は村の存続のために私も対象になっていた。


他の娘達と違い領地から出た事のない私は姿形含めて誰にも知られていないはず。


それでも肩書きだけで結婚相手に指名してきたということは権力を手に入れたい意図がすけてみえる。


最終決戦で彼に負けた幼馴染でかつての許嫁が泣きながら勝てなかったことを詫びてきた。


そして彼がどんな卑怯な手で勝負していたかの一部始終を私に伝えてきたのだ。


下手したら死んでしまうかもしれない痺れ薬を決戦前に飲まされたというのだ。


村から逃げるように説得されたけどそんなことは出来るはずもなく。


村のために諦めると言った私に彼はこう告げた。


あの男は寝屋で組み敷いた女をゴミのように扱って殺していると。



それを聞いてしまった私は激しく動揺した。


殺されたら何のために結婚したのかわからなくなる。


結婚式が三日後に迫った夜、不安に耐えきれず隙を見て村から逃げ出してしまったのだ。


そんな男と結婚するぐらいなら、どうせ殺されるならのたれ死んだ方がまし。


逃げ出したい。


でも村は大変ことになってしまう。


私はなんてことをしようとしているのか。


数キロ離れた小高い丘の上から村を見下ろす。


この丘を下るともう村はみえなくなる。


戻るべき。


今ならまだ引き返せる。


私は酋長の娘。


私は酋長の娘。


まじないのように唱えた。


と、その時。


どこからかコヨーテの鳴き声が響いた。


なんの武器もない。


多分食べられて死んでしまう。


いや、むしろ好都合なのか。


事故に見せかけて死ねるのなら村も許される。


そうだ。


それしかない。


コヨーテに食べられてこの村の土になる。


そう決めて歩いたのにそうはうまくはいかないものだ。


コヨーテに出会わず生きたまま夜が明けようとしていた。


溢れ出す涙や鼻水。


空腹に喉の乾き。


まだ暗い足元。


コヨーテが食べてくれないならいずれ飢え死にか。


そう思ったのに遠くに灯りがポツリとみえた。


あれは何?


行く宛もない私は明かりに導かれるまま再び歩き出した。


人がいる。


男?


焚き火に照らされて浮かび上がるのは美しい青年だった。


歳の頃はいくつぐらいか。


私とそう離れていないようにみえる。


水をもらいたい。


でももしこの男が事情を知っている人間だとしたら村に戻されてしまう。


結婚式の招待客かもしれない。


しばらく様子をみよう。


私は力無く座り込み彼をみつめた。


綺麗な横顔。


瞳。


どうせ結婚しないといけないのならこんな男が良かった。


私は彼の美しさに喉の渇きも忘れたのか眠気を覚えた。


周りが明るくなるのに備えて身を隠さねば。


少し離れた場所に仮眠できそうな小屋をみつけそこに身を隠すことに決めた。


ふと目を覚ますと周りが明るくなっている。


もう昼過ぎか。


男の存在を思い出しそっと外を覗くと



彼の他に犬がいることにも気付いた。


と同時に美味しそうな果物にもついつい目がいく。


水分がとりたい。


今晩彼が寝たら少し飲み物と食べ物をもらいここから離れよう。



あと少しで日が暮れるという時、彼は丸い筒を二つ取り出して目にあて出した。


何をしているのだろう。


こちらをみている気がして瞬時に身をかがめた。


みつかっていなければいいのだけど。


祈る気持ちでしばらく身をかがめていたけれど幸いな事に何事も起きなかった。


ただいつまでもそういうわけにいかずおそるおそる身を乗り出して様子を伺う。


なんと彼は眠っていた。


良かった。


今寝てくれたら好都合。


まだ明るいうちにここを離れられる。


それなのに残念。


目を覚ましてしまった。


と思ったのに椅子での寝心地が悪かったのかデイベッドに身を横たえてまた眠り始めた。


チャンス到来。


素早く小屋を出て果物に向かって忍び足。


よく寝ている。


横目で寝ているのを確認し傍らを通りすぎようとしたその時。


彼が身を起こした。


「引っかかったな。あんたは昨日から何してんの?何が目的?」


え?昨日からバレていたの?


身がすくむ。


この場をなんとか切り抜けなくては。


「あの、いや、違うんです。怪しい者ではありません。わたし、逃げないといけないんです。だから。えと。その。」


どんな言い訳をすれば正解なのだろう。


彼は射るように私をみつめて一言も言葉を発さない。


「逃げている途中であなたをみかけて。みつかったら捕まってしまうと思ったからつい隠れてしまったの。着の身着のまま出てきてしまって。少し食料を分けて頂きたくて。あの、でもいいです。事情があるとはいえ盗みを働こうとするなんて私。本当に申し訳ありませんでした。」


もうこの場から逃げるしかない。


私は踵を返して走り出した。


「待て。泥棒。捕まえられたくないなら名ぐらい名乗っていけ。何から逃げてるんだ。場合によっては助けてやらなくもない。」


え?


本当に?


でももし彼が招待客やら相手の関係者だったら万事休す。


ただ多分彼からは逃げても逃げきれない。


そんな気がした。


一か八かでかけてみるか。


「私の名前はナッツ。あるところの酋長の娘。わたし、結婚したくなくて。明日結婚式があるから村から逃げ出したの。」


「ほう。それはどこの村だ?」


「あの山の向こう側のジュゴン村です。」


「何故結婚したくないんだ?酋長の娘であれば幼い頃から決められた相手と結婚するのが慣わしであろう?」


「そんなのわかってます。私だってそのつもりだった。でも急に相手が変わったんです。卑怯で人殺しを平気でする残忍な男に。父上が病気になってしまったから。嫌なんです。そんな男と結婚するなんて。」


私は思いの丈をぶちまけた。


誰かにこの憤りをぶつけたかった。


「ほぉ。それは可哀想に。助けてやらないとな。俺の名前はミン・ユンギ。奇遇だな。俺があんたが逃げ出したかった結婚相手のようだ。」



はい。


ここでpeopleを再生して下さい。









で、ナレーションね。


この時の2人はまだ気付いていない。


これが忘れられない恋と運命の愛の始まりと終わりだという事に。




はぁ。


ナッツ、この酋長の息子と結婚したいわー。


People については昔書いた。


大好きな歌。