渋谷育児。

渋谷に人の住める場所なんてあるのか、と思っていた数年前。

まさか自分が渋谷区で子育てをするとは思っていなかった頃。渋谷にはハチ公と109とLOFTがあり、駅前ではめざましテレビのインタビューが行われ、『住んでいるとしたらギャルかDJ』という偏ったイメージだった渋谷区。（そして池袋にはウエストゲートパークがありドレッドやスキンヘッドのお兄さんたちがタンクトップでラップバトル…）SNSが普及していない頃の田舎者の固定概念の恐ろしさよ。

でも実祭は一言に『渋谷区』といっても恵比寿に代官山、広尾、代々木、本町、笹塚…と、とにかく広い。そして街によって雰囲気も全然違う。騒がしい人混みなんて本当に渋谷の駅前くらいで…他は緑豊かだったり人情味あふれる商店街だったり。私の今の渋谷のイメージは、『とても温かくて暮らしやすい街』だ。そして子育て世代に色々優しい。江東区から渋谷区に引っ越してきた時、予防接種が安くて驚いたのを覚えている。広くて綺麗な公園もたくさんある。

で、渋谷区で子育てしてる！なんて意識は特になく、本当たまたま引っ越ししてきた静かな商店街でほのぼの暮らしてる…という感覚でしたが。最近、ふと『渋谷区スゲェ！』と思った事があったので、書き留めておこうと。

まず、半蔵は近所の公立小学校に通ってるんですが。9月からタブレット授業が始まりました。しかも1人1台。この前の公開授業で初めてその授業の様子を見学して、驚いた。タブレットにも驚いたけどちょっと待って、黒板の様子がおかしい。こ、これはもう今の時代、普通なの…？

今まで通りの黒板なんだけど、その半分にはプロジェクターで教科書を丸ごと投影して、ブルートゥース？ん？何であぁなっているのか謎なんだけど、投影されてる映像に謎のタッチペンで書き込みを…線の色や太さもトントン！みたいなタッチで自在に変えて…駄目だ、仕組みを理解できてないから説明ができない。。（ヨッシィは、あんなの最近のオフィスやプレゼンとかではよく見かけるよ〜みたいなノリだったけど）私からしたらドラえもんの世界。染助が小学校入るころには黒板なくなってるんじゃぁ…

私が見た時は算数の最後の『問題を集中してこなそう！』みたいな時間にタブレットを使ってて。凄くテンポよく問題が解けるし、丸つけにならぶ必要もなくスパパーン！と正解！不正解！と答えが出て、正解率何パーセント！みたいな事まで出てくる。怖いくらい効率的。そして早く終わった子はお絵描き的なフリーダムなページにいける。

これってどうなの…？という不安もありつつ、でもやっぱ、す、凄い…と思ったのでした。正直、これが素晴らしいのかまだわからない。でも私は『わからないから、やらせたくない』という考えは好きではない。

もちろん鉛筆や従来通り黒板を使った授業もあるわけで、まぁきっと学校も探り探りなんだろうけど…ドキドキ。どうなっていくんだろう。

どんな時代になろうと、柔軟に生きていける人間に育って欲しい。どんなにハイテクノロジーな世の中になっても、機械が追い付けない豊かな心を持ち続けて欲しい。授業を見ながら、ぼんやりそう思ったのでした。

あと最近、半蔵が友達とよく行っている児童館が凄くよい。