原初の宇宙には高温のエネルギー体(老子はそれを無極と云い、黄帝内経では太虚と云う)だけがあった。
そのエネルギー体は非常に高い周波数(易経では混沌たる氣の状態と云う)を持った美しい光の塊と同時に複雑な様相を備えていた。そういった状態が永遠に続くかのように思えた・・・。
しかし、ある時…その美しい光の塊は一つの意識が芽生えた。(マイケル・ポランニーは暗黙知の中で「複雑なものには意識が宿る」と云い、易経では動静の機、道の作用と云います。)
すると、高温のエネルギー体はみるみる拡大していき、ある部分の周波数は高いままに留まったが、ある部分は急激に落ちて闇を作り出した。
(前者が陽の氣、後者が陰の氣。易経では道より一が生じ、一よりニが生じ、ニより三が生じ、三から万物が生じた。一陰一陽、これ道と云う)
46億年前、この原初の光の名残から地球が誕生した。
その8億年後に最初の生命が誕生しました。
それはたった一つのシンプルな細胞だった。
(こういった宇宙観に基づいて、人間を氣の凝縮と見ていました。人間は万物の中で最も優れた霊長。その体は宇宙そのものの具現化、自ら小さな宇宙を成しており宇宙の尺図と考えた。)
いつしかそれらの細胞は長い長い年月をかけて地球環境の変化に伴い進化、衰退、死滅、誕生を繰り返し順応する術を身に着けた。
するとそれらの細胞を一つの意識で統制する必要が出てきた。
こうして私と云う意識と時間の概念が誕生しました。
人類が私と時間の概念を手にして以降、宇宙は二つに分断(ブラフマンとアートマン)されてしまいました。
私の内側と私の外側と云う2つの領域に皮膚という境界線によって宇宙と自らを遮断した。私によって囲まれた領域は無限ともいえる宇宙のエネルギーから分断され、次第に消耗していった。
そして私は原初の光の名残である太陽や星を眺めながら、まだ分断の無かった在りし日々に思いを馳せるのであった。
やがて人類の中で、私と私以外の分断を解消する特殊な能力を有する者が現れた。彼らはヨーギン又は、ヨギーニ(繋げる者)と呼ばれた。
ヨーギン達は不思議な魔法を使って原初の宇宙に満ちていた光に自由自在にアクセスすることができた。だから彼らは光明を得たものとして人々から崇められた。そのヨーギン達が操った魔法はヨーガと呼ばれた。
ヨーガは私以外の世界との一体を目指します。このことを「梵我一如」と、いいます。
(梵=ブラフマン=大日如来・我=アートマン=神の分身)
宇宙と私が一体となり、恍惚なる神の愛に包まれること…。
余談ですが、神社へ行くと・・・大体三種の神器の鏡が祭られていることが多い。神殿の中に鏡が祭られているのは、自らを映し出す鏡に神の存在を見つめるからで、拝みに来た自分自身を神として、この肉体を神の神殿として鏡に映った自分自身を拝むんです。神道にも自然崇拝、八百万の神々といったヨーガ思想が根づいています。
上記がヨーガの概略です。ヨガは西洋から輸入されたもので、ヨーガは直接大陸から入ってきたサンスクリット発音の呼び方です。
太陽礼拝
月礼拝
*地球礼拝は愛北太極拳クラブ独自のエクササイズで、マハームドラーとマインドフルネス、小周天法を組み合わせた練習方法です。どんなに身体の固い方でも一瞬で開脚前屈で両手の両肘が床に着くまで柔らかくなります。
ヨーガのほんの障り部分をご説明いたしました。
ヨーガを説明するには時間がいくらあっても足りません。
クラブ員専用ページは、ヨーガを深く学ばれたい方に最適な情報を提供しています。
では!クラブで、お会いしましょう♪