アメリカに来て、初めての経験。
役者のスト。(まだスト決定になった訳じゃないですが)
今朝の発表で7月12日まで交渉期間が延期。
簡単に説明すると、俳優組合はDisneyやNetflixなどのスタジオ(大企業)と、
•出演料
•再放送料
•AIの使用方法
などを巡り熾烈な交渉をしているわけであります。
現在ロンドンで撮影が進んでる私の正直な意見としては、
「まじで辞めて」
そして、9月の別の作品にも影響が出そう。私にとっては死活問題。
先週まで交渉は上手く行ってるという発表があったものの、数日前にメリル•ストリープなどのAリスト俳優達が、
「生温い条件で契約したら、あたい達でストしてやる」
という手紙を1000人以上のAリスト俳優の署名と共に送りつけたとか。
それから、雲行きは怪しい事に…。
「余計な事をしてくれるよな」
それを聞いた私の率直な感想。
「何十億もらってるあーた達は、数ヶ月働かなくてもいいけどさ、こっちはそうもいかないのよ」
でも、暫く冷静に考えてみると、ここで戦うのと、戦わないのでは雲泥の差があると思えてきたのです。
はっきり言うと、これが賃金が上がり続けている欧米と、30年間フラットな日本の差。特に日本の俳優のギャラは下がる一方。反対にアメリカは少しづつでも改善されて行ってる。
目の前のお金で妥協するのではなく、痛みは伴うが、未来の姿に投資する。
大人の正しい選択。