大阪公立大学で毒物が紛失した事件
なくなったシアン化カリウム、シアン化ナトリウムは共に毒物及び劇物取締法で毒物に指定されています。
毒物と劇物の区別は危険度
体重1kg当りの致死量によって分けられています。
毒物の場合
経口摂取量50mg以下
皮下注射量20mg以下
静脈注射量10mg以下
とされています。
塩酸、硫酸、水酸化ナトリウムは劇物に分類されます。
毒物及び劇物は薬品毎に保存方法も決まっており、販売時には譲受書に記入いただき安全シートと一緒にお渡ししています。
毒物及び劇物の許可等は保健所で管理されており、今回の事で管轄の保健所はかなり大変な事になっていると思われます。
また、近年では海外で手性爆弾でのテロが起こった事から爆発物の原料となる薬品の販売は警察が目を光らせていて、毒劇物を扱う店舗に毎月来られて購入履歴を確認されています。
毒劇物を扱う者としては、被害がない事を願うばかりです。