昨日、ニュースになった機能性表示食品の健康被害


このニュースについて思うのは、医薬品はとても優れているという事と、健康食品、サプリメントや機能性表示食品も医薬品と同じような制度が必要だということ


まず、医薬品は製造工程を全て厚生労働省に報告している。保管する倉庫が違っただけで製品回収されるほどの徹底した管理。しかし、医療用医薬品は価格を国が薬価という形で決めてしまう為、使われれば使われる程マイナスになる医薬品もある。その為、コストをかけないようにした事から不正が起こったと考えられる。

そして製造を停止する事になると、同じマイナスになるジェネリック医薬品を作っていた会社は一斉に作る事をやめ、供給がとまる。医薬品が足りなくなる状況が出来上がる。

話がズレたけど健康食品、サプリメントや機能性表示食品はここまで厳しくはない。


そして医薬品は、主作用と副作用とある。

有名なのは、アレルギーの薬。アレルギー症状をとめる薬には、眠くなる副作用がある。その副作用を主作用にした睡眠改善薬もある。

しかし眠くなるだけでなく、口や喉が渇く、頭がボーっとする等の副作用もある。

人によってあらわれる副作用も違うし、薬を必要とするタイミングは体に異常が起こっている時だという事を忘れてはいけない。

なので、医薬品は発売後何年経っても副作用を追求し続けている為に、副作用報告制度がある。

副作用の報告は、使用者と医療関係者の2種類の様式があり、医療関係者の報告様式は重篤なものを報告するので薬屋は報告する事はないだろう。

軽微なものは自身で報告するようになっている。


こちらがその様式です。


医療用医薬品でも一般用医薬品でも報告の対象ですが、健康食品、サプリメント、機能性表示食品等は含まれていません。

健康食品、サプリメント、機能性表示食品等は、保健所や消費者庁へ連絡する事になっています。


また、副作用がおこった際はまず病院に行きますが、医療用医薬品だけを服用していればお薬手帳があるので副作用の原因を探りやすく、一般用医薬品でも医療用と同等の成分を使用しているスイッチOTCと呼ばれるものはいいが、基本的には飲んだ医薬品の箱や添付文書を持って病院に行かないと対応が難しいといわれています。

しかし、健康食品、サプリメント、機能性表示食品等はどの成分がいくら入っているか分からない物もあるし、食品なので副作用や健康被害がおこりにくいと思っている方もおられ、原因が分かりにくい事もある。また、健康食品、サプリメント、機能性表示食品等に精通している医師、薬剤師、登録販売者はおらず、調べなくてはいけない。

医薬品なら知識はあるが、次々と新しい物が発売され医療関係者に情報提供が一切ない健康食品、サプリメント、機能性表示食品等の知識を身につけるのは困難に近い。流石に店で売っている物については勉強はするけど。


この様に医薬品に比べて無責任に近い状態ともいえる。"食品"というのが問題をややこしくしているように見える。


健康食品、サプリメント、機能性表示食品等でも必ずしも安全というわけではなく、軽微なものを含めると少なからず副作用や健康被害がある事を覚えておいて欲しいです。


健康食品、サプリメント、機能性表示食品等の相談を受けるとこの本から探しています。


紅麹のページは…



他のものに比べて詳しく書かれているように思えます。かなり研究され、相互作用も詳しく調べられているようにみえますが、それでも健康被害がおこったところをみると、健康食品、サプリメント、機能性表示食品等を医薬品と同等に扱う必要があるように思います。


健康食品、サプリメント、機能性表示食品等は食品だから大丈夫!といった安易な考えはしないようにして下さいね!