ミステリー小説の原案を考えました。
よく落語家が話すネタを創る落語作家って聞くけど、推理小説の原案を考える人とかっていないのかな。
まあ採用してもらえるようなネタを創れるとは思えないけれども。
読んでもらえたら嬉しいです。
あらすじ
便利屋を営む男が、ある資産家の老人から身の回りの世話を依頼され老人の邸宅に住み込むことになる。
老人は心身の衰えを理由に自らが所有する企業の経営から身を引き邸宅で静かに老後を送るが、認知症を発症してしまう。
大きな資産を抱えているので生活は豊かであるが、病状の進行が速く自分の家族構成すらよく思い出せなくなることもあった。
便利屋はそんな老人の良き話し相手となるが、認知症患者との会話は彼をたびたび疲れさせた。
家族との絆が浅い老人であったが、息子や娘たちが病状の悪化を知ると次第に邸宅に集まるようになる。
しかし、老人の身を案じたものか遺産目当てか、その真意はさまざまであった。
邸宅内で子供たちは老人の世話をするようになり便利屋の仕事は楽になったが、彼は老人に気に入られたらしく、いつも良き話し相手となっていた。
遺産相続の話題になると頻繁に子供たちは揉めるようになる。
あるとき子供たちが揉めていると喧嘩に発展し、勢いあまり相手を殺してしまう。
こうして邸宅内で殺人事件が起こる。
警察が捜査を進めるが、犯人による巧みな工作により単なる事故として片付けられそうになる。
しかし捜査を担当する警察のもとへ匿名で、事件の手がかりとなる有力な情報を含んだ告発文書が届く。
事故として収束しかけた事態は、また再燃する。
そして捜査は再開されるが、便利屋が邸宅内の事情に詳しいことからこの告発の主だと犯人から目をつけられる。
同時に警察も便利屋が告発主であり有力な情報源だとアテにするようになる。
便利屋は何も知らないと主張するが、その後も警察へ事件解明への手がかりとなる告発文書が何度か送られてくる。
便利屋と、認知症の進んだ老人、老人を本当に思いやる子供、ただ遺産が欲しい子供、
捜査をする警察、それぞれの人間模様が展開される。(手抜きです)
最終的に決定的な証拠や証言を得るに至らないまま、裁判が開かれる。
告発によって被疑者となった犯人と弁護士を追い詰めるには至らない状況証拠や証言ばかり。
しかし検察側は、ある証人を用意していた。
証言台に立ったのは、被疑者の親である、老人。
老人は精悍な顔つきと強い口調で話し始める。
もはやわからなくなっていた子供たちの名前を呼びかけ、自身が最初から認知症になどなっていないことを打ち明ける。
犯人の隠蔽工作は堅いものであったが、ボケてしまっていた老人の前では油断が生まれていた。
老人は犯人の行動をさぐり警察に捜査を続けさせるべく告発文書を送っていた。
法廷内で老人の証言は、どんどんと犯人である我が子を追い詰めていく。
すべては、老人が遺産相続にあたって子供たちの愛情の真偽を見極めるための「認知症のフリ」から始まった事件だった。
終わり。