数年前に、KATOとTomixから「とびうお・ぎんりん」が製品化されました。実車は昭和41年から約20年間、東京と大阪の市場に新鮮な魚を早く大量に輸送するために活躍しました。長崎~東京間が「とびうお」号、博多港~大阪間が「ぎんりん」号とのことです。この編成はKATOが昔から発売していましたが、数年前に製品化されたものはレムフ10000のテールライトと車掌室の室内灯が点灯する物でした。

 私は最近になってこの鮮魚特急が欲しくなってヤフオクで狙っていたのですが、結構なお値段でした。そこで「お金かけずに手間かけて」の精神でKATOの旧製品などを安く手に入れて、レムフのテールライトは点灯するように改造することを考えました。この度やっとそれらしくなったので紹介します。

 車両はレサ10000が18両、レムフ10000が2両です。KATOの車両ケースを改造して入れました。

 昔のKATOカタログ等には、このようにレムフを前後に繋いだ編成が紹介されていますが、実車にはこのような編成は無いようです。前後にレムフを繋いだ編成は、レムフを1両でも多く売ろうとするKATOの販売戦略だったのでしょう。

 このうち1両のレムフを改造しました。まずは集電できるように台車を改造しました。集電方法はTomix方式です。

 

  次に床板を改造しました。オリジナルのウエイトにセロテープを巻いて絶縁し、銅箔テープを貼って片側の台車から集電できるようにしました。

 

 一番の改造点、デッキ側のテールライトは、光学繊維を車掌室内から引き通す形にしました。光漏れはアルミテープで塞ぎます。車掌室内は屋根と壁にアルミテープを貼って遮光します。

 

 車掌室の屋根と壁も内側からアルミテープで遮光します。デッキと反対側のテールライトも光るようにするので、そこも内側から遮光します。

 

 実際にLEDを組み込んで光らせると、光漏れが多く、その修正に苦労しました。また、このKATO製初期製品はディティールがあっさりしているので、ブレーキハンドル・エアーホース・解放てこ・ステップを追加しました。追加した部分などは筆塗りで塗装しました。

 光漏れと共に悩ましかったのが左右のテールライトの光り方が均等でなかったことです。何度かLEDの位置をずらしたりして調整しました。そして納得できる(妥協できる?)ところまで調整して完成です。

 

 デッキと反対側もこの通りテールライトが光ります。

 ネットで実車の写真を探していると、レムフがこちら向けの編成もありました。

 LEDを扱ったついでに室内照明を2組作りました。1つ目は先日発売されたKATO製キハ122系姫新線です。

 写真右下の金具とLEDユニットを作りました。金具は純正品と同じ差し込む部分の長さが32mm必要でした。

 

 LEDユニットはできるだけ簡単でコンパクトになるようにしました。

 

 このキハ122系は室内灯を入れると側面表示も光るのでいい感じです。

 室内灯を入れていない時はこんな感じです。

 もう1つはマイクロエース製のキハ40系「いさぶろう・しんぺい」です。

 こちらはTomix製の室内照明に準じて作りました。観光列車なので白色ではなく電球色のLEDを使いました。

  

  組み込むとこんな感じになりました。

 シートパーツが良く見えるようになりました。

 室内灯を入れる前はこんな感じでした。(ピンボケですみません)

 ブリッジダイオードが低規格品だったのか、足が折れやすくてはんだ付けに苦労しましたが、何とか完成しました。

 最後までご覧いただきありがとうございました。